前回は漢方治療について思うことについて書きましたが、今回は鍼灸治療についてです
漢方治療も鍼灸治療もどちらも東洋医学になります
アトピー性皮膚炎の治療で鍼灸を検討している方の参考になれば幸いです
鍼灸治療の体験記
鍼灸治療に至った経緯
アトピー性皮膚炎の治療で鍼灸を選ぶ人はあまり多くないと思います
しかし人間必死なときは藁にもすがる思いになるもので…
けいやが鍼灸院の門をたたくことになったのは、脱ステ治療に挑戦してアトピーが壊滅的に悪化したときでした
病院に行けばステロイドを処方されるのは目に見えているので、それ以外の治療ということで鍼灸院に行くことにしたのです
なお、脱ステ治療中の有様は以下の記事を参照ください
鍼灸治療の内容
けいやが通った鍼灸院はアトピー専門をうたっていました
アトピー専門の鍼灸院はとても珍しいです
車で40分と距離がありましたが、効果を期待してそちらに通うことにしました
治療内容は、鍼(はり)を刺す治療(毫鍼(ごうしん))ではなく、鍼(はり)を刺さない治療(鍉鍼(ていしん))でした
具体的な施術の内容は、まずは金属の棒で身体をさすってもらい(これが鍉鍼治療)、そのあとツボにお灸をすえてはい終わりです
この間15分程度の施術です
そして驚くべきはその施術料金です
なんと1回1万円以上します
そして漢方のときと同じく効果が表れるまでは時間がかかるということで定期的な施術を勧められます
けいやの場合は、30回コースの35万円でした
何か狂気のようなものを感じますが、アトピーに苦しんでいる本人からすれば必死なので「これで効果があるのであれば高くはない」という心理で契約をしてしまうわけです
鍼灸治療の効果
さて肝心の効果のほどはと言いますと、結論は「効果があるのかないのかよくわからない」という結果でした
同じ東洋医学でも漢方のときは「効果なし」の結論でしたが、鍼灸の場合は「効果不明」です
というのも、鍼灸の場合は脱ステと並行して治療を実施したため、アトピーの改善が鍼灸によるものなのか、脱ステによるものなのか判別ができなかったためです[1] … Continue reading
これだけだと毒にも薬にもならない情報なのですが、言えることがもうひとつあります
それは鍼灸の施術中の15分間はアトピーの痒みが楽になったということです
アトピーが激烈に悪化すると24時間痒みから逃れることができないのですが、なぜか鍼灸の施術中は痒みが楽になっていた気はします
これは鍼灸の施術でリラックスしているせいなのか、先生の前でぼりぼりと身体を掻いてはいけないという緊張感から生まれる効果なのかは定かではありません
どちらかというと前者なのかなという気はしているので、そういう意味では多少効果があったと言えるのかもしれません
その他の治療
鍼灸院ではパイオネックスというシールで貼るタイプの鍼も渡されました
スポーツ選手なんかもよく利用しているらしく、足首に貼ったり耳の後ろに貼ったりしていました
しかしけいやの場合は貼っているシール部分からアトピーが悪化してしまい、ほどなくして使用を中止しました
また寝る前にツボにお灸をすえるということも継続していました
お灸は市販のもので良いという先生談だったので「せんねん灸オフ レギュラーきゅう 伊吹」を使用していました
お灸も効果のあるなしはよくわかりませんでした
ただ1個10円くらいで高くなく、リラックス効果もあり気持ち良いので、お灸を続けるのはそんなに苦ではなかったです
鍼灸治療に対する感想
鍼灸治療に対するけいやの感想はずばり「費用対効果が悪い」です
15分間の安息×30回のために35万円は高すぎます
逆に言えば、安ければリラックス効果もあるのでやっても良いのではないかとは思います(1回1000円くらいなら…)
個人的には、アトピー専門をうたって高額な施術料金を要求する鍼灸は、アトピー患者の心理状態に付け込むアトピービジネスが入っていると思います
そのため、アトピー症状に苦しんでいて鍼灸治療を検討している方は、この記事を読んで少し冷静になってほしいです(それが難しい心理状態である方もおられることは重々承知していますが)
また、一時的に痒みを和らげる方法なら、鍼灸以外にもあります
それがこちらの商品です
…というのは嘘です(こういうのがアトピービジネス商法)
全然お金になりませんが、痒みを和らげるのに一番のお勧めは散歩です
なんとも原始的で安上がりな手法ですが、散歩についてはまた別の記事で書こうと思います〆
References
↑1 | けいやの場合は、脱ステ治療によるアトピーの悪化は2回あって、鍼灸治療に通ったのは1回目のときです。2回目のときは鍼灸治療なしに回復しているので、そういう意味では効果がない、というか鍼灸治療はなくても回復できるよということは言えます。 |
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