エッセイ

愛していると言わないで

ふと、「私は眞子さんを愛しております」という言葉が、頭の中でフラッシュバックした。2021年の結婚会見。あの一言を、あなたは覚えているだろうか。日本語の「愛している」という表現には、いつも少し違和感がある。英語の “I love you” ...
雑記

筋トレという自傷行為 ― 痛みを力に変える人たちへ

筋トレとは、筋肉を壊す行為だ。トレーニングのたびに筋繊維を破壊し、再生によって強くする。つまり、筋トレは文字通り「自傷行為」である。だが、もうひとつの意味で、筋トレは精神的な自傷でもある。心に傷を抱えた人が、その痛みを筋肉痛へと置き換える。...
Tommy Emmanuel

Tommy Emmanuel、万博のステージで見せた70歳のグルーヴ

アコギの神様Tommy Emmanuel(トミー・エマニュエル)が、先日(9月21日)関西万博のステージに立ちました。残念ながら会場には行けませんでしたが、のちに動画で彼のステージを観ることができました。そして思いました。「トミーも、もう7...
雑記

万博離婚──EXPO2025──

「万博離婚」ってなに?「万博離婚」。そんな言葉を聞いたら冗談だろうと思うかもしれません。もちろん私が離婚する予定はありません。……ありませんが、最近のパートナーを見ていると、「これは本当にあり得るかも」と思ってしまうのです。万博は人を狂わせ...
雑記

自民党総裁選に思う ─ 資本主義のタブーと奪い合いのロックンロール

自民党総裁選が始まりました。候補者の演説や政策発表を聞いていると、ほぼ全員が口をそろえて「経済成長」を掲げています。もちろん、国力を高めるためには経済成長が必要だというのは理解できます。けれど、画一的に「成長、成長」と繰り返されるのを耳にす...

駄目なものが駄目を教える?宮沢賢治『鳥箱先生とフウねずみ』の感想

宮沢賢治って、やっぱり面白いんですよね。大学時代に全集を読んだはずなのに、この「鳥箱先生とフウねずみ」はすっかり記憶から抜け落ちていました。ところが先日、子どもが図書館から絵本を借りてきてくれて、久しぶりに再読。「え?こんな話あったっけ?」...

小野田寛郎『たった一人の30年戦争』を読んで ― 二人の“帰還兵”の対照的な生き方

横井庄一さんの『明日への道』を読んだ流れで、もう一人の「最後の日本兵」と呼ばれた小野田寛郎さんにも興味が湧き、『たった一人の30年戦争』を手に取りました。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliate...

横井庄一「明日への道」を読む―28年の孤独が教えてくれる「生きる力」

いまの時代、「よっこいしょ(ういち)」というダジャレで有名な芸人——そんな誤解をされていてもおかしくないかもしれません。しかし本当の横井庄一さんは、グアム島のジャングルで戦後28年間も生き抜いた“最後の日本兵”でした。今回は、その横井さんが...
映像作品

映画「グッド・ウィル・ハンティング」を観る

昔、SMAP×SMAPのビストロスマップでマット・デイモンがゲストできたとき、中居くんが嬉しそうに「お~、マット・デイモン!マット・デイモン!」と連呼していて、何をそんなに興奮してるのだろうと思っていました。何となく視聴した映画「グッド・ウ...
映像作品

映画「ショーシャンクの空に」を観る

「ショーシャンクの空に」がとてもいい映画らしい、というのを何度か耳にしたことがありました。そんなわけで、見てみましたよ、映画「ショーシャンクの空に」を。観終わってまず初めに思ったのは、「思ったよりハッピーエンドの映画だった」でした。殺人の冤...