斎藤幸平「人新世の資本論」を読む

子供の頃に感じた直感は正しかった!

そんな感想を抱いた本でした。

幼き頃から「この消費社会おかしくない?だって結局、不都合なことは地球環境に全部押し付けてるだけじゃん」と思っていました。たぶん小学生高学年頃のことです。だけど成長するにつれて、いつのまにか、「自分も資本主義のルールにのらないと損する」という理由で、そういう疑問もあまり気にしなくなりました。

そんな記憶が蘇った本でした。

無限の成長を前提とする資本主義は、今、限界にきている!

その通りだと思います。

今こそ、マルクスの考えに追いつこう!

…はい?となりました。そんなにマルクス、マルクス言わんでも良いのではないかと。

マルクスの資本論は分かり辛い(読んだことないけど)。万人に理解することは不可能です。この「人間の能力には個人によって差がある。」ということを過小評価している、とういのがけいやのマルクスに対する印象です。

そりゃ、全人類がマルクスみたいに賢ければ、共産主義は実現して、国家は解体したことでしょう。

マルクスが本当に考えていたことを、今の人たちが正しく理解できているのか、という議論にはあまり興味が湧きませんでしたが、世間一般に言われている共産主義でもなく、かといって今の資本主義でもない、新しい経済主義が必要とさとされているという考えには激しく同意です。

この新しい経済主義への転換が、ハードランディングにならないことを願うばかりです。〆

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