Elizabeth Cotten – “Shake Sugaree”を聴く

“Freight Train”の記事で紹介したElizabeth Cotten(エリザベス・コットン)ですが、“Shake Sugaree(シェイク・シュガリー)”という曲も好きなので紹介します

物をどんどん質屋に入れていく歌

歌の内容としては、お金が無くて時計、椅子、ベッド、タバコと物をどんどん質屋に入れていく話です

サビの歌詞はこんな感じ(日本語はけいや訳)

Oh, lordy me ああ、神様
Didn’t I shake sugaree? サイコロを振らないといけない?
Everything I got is done and pawned もう全部質屋に入れてしまったよ
Everything I got is done and pawned もう全部質屋に入れてしまったよ

もともとはElizabeth Cottenがひ孫の子守唄として歌っており、ひ孫が即興で歌詞を継ぎ足すのを繰り返し完成したようです

内容は悲愴で全然子守唄向きではないのですが、歌い方はどこか可笑しみがあって明るいです

歌詞の内容と歌い方の対比がこの歌の魅力だと思います

“Shake Sugaree”の意味

実は”Shake Sugaree”というフレーズの意味はわかっていません

上記の歌詞では「サイコロを振らないといけない?」と訳しましたが、”shake”を”to shoot dice”と捉えている人が多かったのでこれを採用しました

このときの”Sugaree”は単なる語呂合わせで、意味なしです

その他の意見としては以下があるようです

  • “good luck”の意味
  • 逆で”bad luck”の意味
  • 南アフリカ系アメリカンの俗語(意味は不明)
  • “good time”の意味(砂糖を床の上にぶちまけてダンス、その時の足が擦れる音)

人によって捉え方は色々ですね

こういう考察が生じるミステリアスな所もこの歌の魅力です

個人的にも「意味がわからないけど、なんか良い」というのは大好きです〆

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