Tommy Emmanuelのインタビュー記事(2006年)

Tommy Emmanuel(トミーエマニュエル)のインタビュー記事(2006年)の翻訳です

記事の元ネタは以下です

Tommy Emmanuel: c.g.p.
Tommy Emmanuel: c.g.p.

2006年のアルバム”The Mystery”をリリースした頃のインタビューです

アルバムの製作秘話等を知ることができます

以下、翻訳です

あなたの音楽を耳にしたことがない人々に向けて、あなたの音楽スタイルをどのように説明しますか?

Tommy:そうですね、カントリー、ブルース、ジャズ、ロックンロールの要素がある音楽と答えると思います。

音楽業界への初進出はいつでどのようなものでしたか?

Tommy:人生を通してギターを弾いてきました。今で45年間を少し越えたところです。人生における初めての成功は、60年代初頭のコンテストのようなTVショーだったと思います。その頃は小さな少年でした。私はいくつかのコンテストで勝ちました。その数年後には、オーストラリアで器楽家として初めてのプラチナ・アルバムを記録していたはずです。それは私の国では新しい記録でした。器楽家でゴールド・ディスク以上を獲得した人は今までいませんでした。少なくともオーストラリアでは初めてのことで、あったとしてもこれは海外の器楽家の話でした。そういう意味では、私は器楽の分野でヒットを記録した最初のオーストラリア人と云えます。

ツアーをするにあたって嬉しいこと、嬉しくないことについて教えてください。

Tommy:そうですね、子供と離れ離れになるのは嫌ですが、みんなに会ったり、いろんな経験をしたり、いろんなものを見たりできるので、ツアーは好きです。その喜びを言葉で表すのは難しいです。この世界には、見るべきものがたくさんあり、人々が、それは時に私を導いてくれる人たちですが、私の人生を大いに祝福してくれていると思うのです。

ライブでお気に入りの曲はありますか?

Tommy:どの曲も好きですし、どんなスタイルの音楽も好きです。アフリカで書いた “Mombasa” という曲が好きかもしれません。この曲でギターを使ったドラムやパーカッションのソロをプレイするようになりました。これはとても楽しいです。お客さんもとても喜びますし。なので、この曲はお気に入りのひとつですね。

道半ばだとは思いますが、あなたのキャリアと家族、友人とのバランスはどのようにとっていますか?

Tommy:難しい問題ですね。子供たちとは、いつも電話しています。メールもたくさんしています。時には旅の途中に、特にヨーロッパにいる時ですが、子供たちがいるニューイングランド州に寄って、そのまま子供たちもツアーに同行させることもあります。

Elizabethもツアーでパフォーマンスをしたのですよね。

Tommy:そうですね。

あなたとElizabethのデュエット曲”Walls”も良いですね。新しいアルバムでこの曲を収録することになった経緯を教えてください。

Tommy:去年オーストラリアをツアーしている時に、私たちはこの曲が好きになりました。私のマネージャのGinaが、Pam Roseが作曲家として参加しているアルバムのコピーを入手しました。PamはEmmylou Harrisと歌っていました。私は、Pamのことを作曲家、歌手として既に知っていました。私たちは彼女のアルバムを手にし、その曲を好きになったのです。私たちは、その曲のメッセージに惹かれました。ある日、私は彼女に向かって「この曲をデュエットしてみないか?」と云いました。そして、それは上手くいったのです。私たちはその曲のメッセージが好きだったし、歌うことも好きだった。だからアルバムに入れることを決めたのです。

新しいアルバムでお気に入りの曲はありますか?もしある場合は、それは何という曲で、その理由も教えてください。

Tommy:”Lewis & Clark”です。私が今まで書いたメロディの中でも一番良いもののひとつと思っています。

今まで書いた曲の中だと、お気に入りの曲は何になりますか?

Tommy:何かなぁ、”Those who wait”と云っておきましょうか。

曲を書くときは、どこでアイデアやインスピレーションを得ているのですか?

Tommy:ふとした瞬間ですね。ソングライターは忍耐強くインスピレーションが降りてくるのを待ちます。それは時間のかかることかもしれません。良いアイデアが浮かぶまで、時には3ヶ月かかることもあります。私の場合は、出会った人や彼らの物語、彼らと一緒に過ごした感情によって触発されることがよくあります。時には場所のこともあります。日常を離れた場所や多くの感情や喜びを与えてくれる場所、そんな体験から結局曲が書けることもあります。アルバム”Endless Road”の”Bella Soave”という曲があります。”Belle”はイタリア語で「美しい」という意味です。なので “Bella Soave” は「美しいSoave」、ベローナの街の外側にある山々です。この曲は数分で降りてきました。

新しいアルバム”The Mystery”の製作過程はどのようなものでしたか?また、典型的なスタジオでの過ごし方は?

Tommy:私はスタジオであまり多くの時間をかけません。アルバム”Endless Road”は2日で録りました。新しいアルバム”The Mystery”は4日です。普通は朝の10時頃に始めます。まずは機材のセットアップをします。マイクロフォンの前に座り、自分が好きなサウンドになるよう位置を調整します。そしたら1曲ずつ録音を始めてしまいます。そんなに時間はかかりません。殆どの場合、1回か2回のテイクしか録らないので。

これまであなたが達成したと感じている成果と、これから達成したいと思っているゴールはなんですか?

Tommy:私が若い頃やオーストラリアにいた子供の頃の人生の主なゴールは、Chet Atkinsに会って彼とレコーディングがしたいということで、それは叶いました。それは本当に夢が叶った瞬間でした。子供達を得たことも私が人生で望んでいる大きな出来事のひとつだったと思います。私は父親になりたかった。また、世界中を駆け回り今私がしていることは、若い頃からの私の人生のビジョンだったと思います。私が目指していたビジョンというのは、大きなステージやコンサートホール、ギターフェスに立ち、一流でありたい、そして、音楽という力を使って、日々との生活に変化を与えたいというものでした。

Chet Atkinsとの演奏体験についてもう少し教えてくれませんか?

Tommy:私がChetと出会ったのは1980年でここナッシュビルに初めて来た時でした。それは本当に素晴らしい経験でした。私は希望に満ちた若者で、お察しの通り、彼に会うことでとても興奮していました。彼は私たちにとって神様のような存在です。彼に会うことはとても素晴らしいことでした。彼は私にとても良くしてくれて、また励ましてくれました。彼の人生が終わるまで一貫してそうでした。彼は一番の友達でもありました。また、本当に父親のようでもありました。私は11歳の時に父を亡くしたので、私が少し大きくなってから、Chetがその溝を埋めてくれたということです。一緒に演奏するときはいつも楽しく、彼から多くのことを学びました。学ぶだけでなく、盗みもしました。それは、彼が勧めたことでもありました。実際に彼は、「私たちは初めから何か持っているわけではない。ただ盗んで、それを自分の物にするだけだ。そのためには何でもやれ。」と云いました。私は、私といる若い人たちにも同じことを勧めています。

知らない人のために、いつ、どのようにして”certified guitar player”の称号をChet Atkinsから与えられたのか教えてくさい。

Tommy:それは99年で、私は何も知りませんでした。私もすごくびっくりしました。Chetはスピーチで「この称号は、フィンガースタイルギターという芸術への生涯を通した貢献を意味する」と云っていました。私はこのことを決して忘れません。

あなたの人生において最も大きな影響を持った人物は誰ですか?音楽に関することでもいいですし、それ以外でも構いません。

Tommy:Hank WilliamsやMerle Haggard、Merle Travis、Jerry Reed、それから、えっと、Jimmy Rogersは若い頃に聴いて影響を受けました。彼は カントリーミュージックの人々に影響を与えました。Merle Haggardは今でも聴いています。今朝も朝食を取りながら、Merle Haggardのアルバムの中でお気に入りの”Hag”を聴いていました。美しい曲が多いです。私は、そのアルバムがリリースされた時に、それを手に入れました。16歳の時でよく覚えています。今でも時々聴いています。美しいアルバムです。

もし共演するとしたら、誰としたいですか?またそれはなぜ?

Tommy:そうですねぇ、たくさんいます。世界にはすごい人がたくさんいますからね。小さい頃から知っている人物で、私が好きで、大きな成功を収めている人物がいます。また、彼と仕事ができればと思っています。彼の名はKeith Urbanです。

この音楽業界に入りたいと思っている人たちにアドバイスはありますか?

Tommy:上手くあれ、です。良い曲を弾く。良いスタイルを身に付ける。何よりも観客のために弾く。自分が一番大切にするものと同じように、自分のすることの質や誠実さを第一に考える。いつもそこにいて、人々のために弾くのです。

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