Tommy Emmanuel Guitar Method – Episode 1

Tommy Emmanuel(トミーエマニュエル)のテクニックに関するインタビューの動画が上がっていました。

全6エピソードです

本人の解説が聞けるのはとても貴重!ということで、第1エピソードの内容を以下にまとめてみました。

ステップ1:親指の練習

フィンガースタイルギターを始めるにあたってですが、私はいつも親指の練習から始めることをお勧めしています。親指がバッキングのほとんどを担うからです。ハーモニーをその他の指で加えることはありますが、大体の場合、親指は他の指と独立して動かします。なので、フィンガースタイルギターのステップ1としては、反抗的な指たち[1]親指以外の指ことをここ[2]サウンドホールの下、サドル側あたりに固定して、動かないようにします。1対1で教える時などは、粘着テープで固定することもあります(笑)。さて、コードを鳴らしたいのですが、1音目はコードのルート音である必要があります。C→F→Gの順で演奏しますが、1番目のコードはCでこんな感じです(演奏)。次はFに変わります。私はFを親指を使って押さえますが、セーハーで押さえてもよいです。Fに変わったときは、1音目はFを弾きます。次はGに変わります。次はCに戻ります。このとき親指以外の指は何もしません。もう1回ゆっくり演奏したいと思いますが、音が鳴らしっぱなしではなく、少しミュートしていることがわかると思います。これは手のひらの下のほうでミュートを軽くかけています。この奏法をboom chick[3]boomが低音弦、chickが中音弦を弾いた際の擬音と云うことがあります(演奏)。この技術はどのコードにも適用できます。例えば、A♭を演奏するときはA♭のベース音を1音目に持ってきてこんな感じです(演奏)。次はC♯、次はE♭、次はA♭に戻ります。次はAにしましょう。次はD、次はE、そしてAに戻ります。このように、親指以外の指は何もせずに、親指でグルーヴとベース音を演奏し、コード音を1音1音鳴らします。お気づきかもしれませんが、親指はまっすぐにしています。弦に対して親指が平行になるイメージです。こんな感じで弦に対して親指が垂直になるのは悪い例です。平行にしたほうが音や力加減のコントロールがつき易いです。コーラスの盛り上がりで、力強く演奏したり、逆に控えめに演奏したりできます。以上のように、ステップ1は親指です。

ステップ2:コード音を加える

ステップ2に行きましょう。ステップ1は、親指以外の指は使わずに親指を動かすことでした。これは思っているよりも難しくて、親指だけとは云えどもテンポをキープして、グルーブを出し、安定させるには練習が必要です。ステップ2は、小指をギターのボディにつけて固定することです。小指をつけずに浮かしてたほうが良いという議論を吹っかけてくる人がいますが、そんな人はF*ck off!です(笑)。私がこれを勧めるのは、これがうまく機能すると知っているからです。固定した小指を軸とすることで演奏が安定することを約束します。それでは、ステップ1のように親指で演奏しながら、人差し指・中指・薬指でコード音をこのように鳴らしましょう(演奏)。親指は動かしたままです。これがステップ2です。親指とそれ以外の指を独立して動かす第一歩になります(演奏)。これがステップ2、小指を軽くギターのボディに押さえつけながら、残りの3本の指でコード音を弾く、です。

ステップ3:アクセントを加える

それではステップ3です。これは少し難しくなりますが、指でアクセントをつけます。こんな感じです(演奏[4]コード音を1拍目に強く、2拍目裏に弱く入れる)。このステップを踏んでいる理由は、親指の動きに対して別のことをさせる、いわゆるマインドゲームのようなものです。これがステップ3、親指を動かしながら、残りの指でアクセントを加える、です。

ステップ4:アルペジオを加える

ステップ4は、さらに少し難しくなりますが、アルペジオを加えます。こんな感じです(演奏[5] … Continue reading)。スピードを上げるとこんな感じです(演奏)。これがステップ4、親指を動かしながらアルペジオを弾く、です。

アルペジオの練習は、親指はこんな感じ(演奏)。他の指は中指から動かします。これがゆっくり演奏した場合です。次は、少しミュートをかけて、少しスウィングしてみましょう。これが親指とその他の指を別々に動かす一番の基礎練習です。親指は回転しているようなイメージですが、この技術はどの曲でも、どのテンポでも使えます。

References

References
1 親指以外の指こと
2 サウンドホールの下、サドル側あたり
3 boomが低音弦、chickが中音弦を弾いた際の擬音
4 コード音を1拍目に強く、2拍目裏に弱く入れる
5 親指、人差し指、中指でアルペジオを加える。親指のアルペジオは、バッキングの親指と音が重複するので、実際は、人差し指、中指の音だけが追加される。

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