Tommy Emmanuel Guitar Method – Episode 3

「Tommy Emmanuel Guitar Method – Episode 3」の解説です。

主にアルバム”Accomplice One”に収録されている”Rachel’s Lullaby”についてTommy Emmanuel(トミーエマニュエル)が語っています。

“Rachel’s Lullaby”について

私は曲を学ぶことを通して、コードを学んできました。曲こそが先生なのです。なぜ曲が大切かというと、曲が示唆を与えてくれるからです。好きな曲を聴くと、興味を持ち、弾いてみたいと思います。曲を学ぶ過程で、新しいコード、手の形、アイデアが得られます。それらは更なるアイデアやコード等を生み出します。そのため、曲を学ぶことは、扉を開いて新しい物事を見ることに似ています。例えば”Blackbird”という曲はこんな感じですが(演奏)、とても良い伴奏です。”Blackbird”は、メロディに対するコードの付け方、曲の構造等、色々なことを教えてくれます。この曲は名作です。この”Blackbird”が、私が”Rachel’s Lullaby”を書く理由になりました。この曲は私のアルバム”Accomplice One”に収録されています。Rachelが”Blackbird”を好きになり、私が家でギターを手に取ると、”Blackbird”を弾くようにせがみ、彼女はギターに合わせて歌いました。彼女が2歳のときの話です。それはまさに魔法のような出来事でした。私は”Rachel’s Lullaby”という曲を書く際に、”Blackbird”に対する想いをすべて、メロディに注ぎ込みました。こんな手の形を使っています(演奏)。この部分は”blackbird singing in the dead~”みたいな感じです。”Blackbird”とは違う曲ですが、”Blackbird”のいとこみたいな曲です。私は意図的に作曲しました。私は歌いにくい曲を作曲しません。曲は歌いやすい必要があるのです。これは私が幼い頃から叩き込まれてきたことでした。メロディを適切に学び、コードを正しく学ぶのです。Chet Atkinsの曲を聴くことは、一番の授業になりました。彼の曲は正しいメロディを期待することができるし、メロディを装飾して音楽を面白くするためのアイデアもあります。正しいメロディがあって、正しいコードがあって、初めて装飾等を入れることができます。

スポンサーリンク

“Rachel’s Lullaby”の奏法の解説

“Rachel’s Lullaby”は、先ほど私が教えたとおり[1]エピソード1、2のことの同じ考え方を使っています。親指を一定のリズムで動かします。ただこう(5弦→4弦→6弦→4弦のサイクルで)は演奏しません。こう(5弦→4弦→5弦→4弦のサイクルで)演奏します。

G→G(#11)→G(11)→G

ここからがメロディです。

G
F#aug(♭9, 11)
F6(9, #11)
C
Gaug(11)
Gomit3
A7(9)

ここは弦を叩いて行きます。

Am→Aaug(9,11)
Am7→Asus4(6)

(繰り返し省略)

D7sus4(♭9)
G

ここまでがVerse[2]通常Intro→Verse→Bridge→Chorus→Endingのように呼ぶ気がするが、Tommyは曲のテーマ部分をChorusではなくVerseと呼んでいる。です。そして次が1回目のBridgeです。コードFになります。

FM7(#11)
G
Em
この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は image-13.png です
A7(9)
D7sus4(♭9)→D7(11)

次にコードFのBridgeパートをもう1回繰り返します。2回目のBridgeパートの後は、何と云ったらいいのかな、Bridge2です。Bmコードになります(演奏)。もう少しゆっくり弾いてみます。Bmコードから始まります(演奏)。ここで指摘しておきたいことが、Emコードは中指1本で押さえています。私はよくこの押さえ方をするのですが、見ている人はどうやって1本の指で2音を鳴らしているのかわからず困惑するみたいです。私の指の先は広くなっているので、1本の指で2~3本の弦を押さえることができます。EmやAmもこの押さえ方ができます。必要性がなければ、私は複数の指で押さえることをせずに、1本の指でまとめてしまいます。このパートの真ん中でもそうしています。もう一度お見せします(演奏)。曲の終わりはEmです。EmからA7、そしてC、F。これが”Rachel’s Lullaby”です。

スポンサーリンク

左手の力で音をコントロールする

この曲を作るときは、とにかく音と音が同時になったときの響きを大切にしました。この響きにはいつでも魅了されますし、これからも好きで居続けると思います。この響きなんか綺麗でしょう。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は image-18.png です
FM7(#11)

この部分はテンションを使っています。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は image-23.png です
D7sus4(♭9)→D7(11)

そして、フレットを押さえているのですが、殆どオープンノートのような響きです。音を鳴らしっぱなしにしています。クリアな音を得るためには手を固定する力が必要です。これがこのような曲を練習する理由になります。特に残響が必要な曲は、手を強くするために練習が必要です。練習していて手が痛くなったら、一度やめて、手の体操をして再度練習する。そうやって練習を続けます。ギターでハーモニックスを弾くときも同じ考え方です。多くの人が音をコントロールするためにどれだけの力が必要なのかわかっていません。クリアな音や良い音はコントロールを必要するし、コントロールは力を必要とします。手のひら下の部分の筋肉を鍛えるために、このようにします。

Am7(♭13)

手の形を固定して音を出すのに強い力が必要です。自分が理想とするクリアな音を出したいのであれば、左手の力を鍛える必要があります。”Rachel’s Lullaby”でも同様な部分があります。(テーマの部分で)人差し指を動かして行きますが、左手がすごく複雑な形になります。クリアな音を得るのは簡単ではありません。そして、このような曲の場合、チューニングにとても敏感になります。少しでも音が狂っていたら気持ち悪くなります。(テーマの終わりの部分で)親指で6弦を押さえます。なぜならメロディが少し先行しているからです。メロディがグルーブに対して少し先行しているので、ベース音のタイミングに間に合わせるためには親指で6弦を押さえる必要があります。もし立ち止まって、どのようになっているかをすべて分解して説明すると、たぶん1週間かかると思います(笑)。〆

References

References
1 エピソード1、2のこと
2 通常Intro→Verse→Bridge→Chorus→Endingのように呼ぶ気がするが、Tommyは曲のテーマ部分をChorusではなくVerseと呼んでいる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました