小栗旬が好きなので、映画「岳 -ガク-」を観ました
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登山がどうとか、救助がどうとか、知識が全くないのですが、とても楽しい映画でした
主人公の小栗旬と、ヒロインの長澤まさみと、美しい冬山の景色
観ていて清々しくて気持ち良いです
小栗旬は山岳救助ボランティアの役なのですが、殆ど山の神状態で、登山者が危機に陥れば、いつでもどこでも颯爽と現れます
そのスピードたるや驚異的で、例えば、麓の小学校のグラウンドで悪天候を敏感に察知したかと思うと、次のシーンでは猛吹雪の山頂に到達して、山岳救助隊に的確な指示を出しています
キャラクターは山を愛する優しい男な感じですが、とても頼れるマウンテンゴッドです
それとは対照的に、とても頼りないのが山岳救助隊の新人・長澤まさみ
頼りないというか、君は山に愛されていないんじゃないかと思うほどに、可哀想な目に合います
- 初めての救助で、遭難者が自分の背中の上で死亡
- その遭難者は運搬が困難との理由で、小栗旬が崖から投げ捨てる
- 「私はプロです!」と息巻いた直後、なんの変哲もない斜面で滑って本人が遭難
- 足を挫いて動けなくなった挙句、雨まで降ってきて、夜一人で泣きながら救助を待つ
- 遭難者を担いでクレバスを登ろうとするも、力尽きて、何かのオブジェのように立ったまま心肺停止(後に小栗旬による心肺蘇生により復活)
映画を観ているうちに、彼女が何か行動に出ると、観ている方も身構えるようになってくるのですが、それと同時に「もっと何か起こらないかな…」と淡い期待なのか、不安なのかよくわからない感情を植えつけられます
結局は、長澤まさみの女優的術中にしてやられた、ということかもしれません
本当の登山家からしたら、突っ込みどころが多くて白けてしまう映画かもしれませんが、エンターテイメントとしてはとても愛すべき映画だと思います
デートなんかには感想が尽きなくて最適な映画だったのではないかと〆
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