ドキュメンタリー「食品産業に潜む腐敗」を観る

まえおき

なにかの気の迷いというか、魔が差したというか、観る時間もないのにNetflixに課金してみました

プランは一番安い広告付きのベーシックプランで月額790円です

広告付きとはいっても、Youtubeみたいに大量の広告で頻繁に視聴を中断されるわけではないので、画質にこだわらないのであれば、広告付きベーシックプランで十分なのではないかと思いました

というか、Youtubeって広告多いんだなぁ、と改めて実感した次第です

 

さて、Netflixに課金したのは、なにか観たいものがあるわけではなく、ただサービスを利用してみたかったという理由なのですが、なにを観ようかと思案した挙げ句、勉強になりそうということで、ドキュメンタリーを観ることにしました

本当は梨泰院(イテウォン)クラスとか、愛の不時着とか、ドラマシリーズを観てきゃっきゃしたいのですが…

 

というわけで、Netflixオリジナルドキュメンタリー「食品産業に潜む腐敗」を観ました

Watch Rotten | Netflix Official Site
This docuseries travels deep into the heart of the food supply chain to reveal unsavory truths and expose hidden forces ...

一次産業に関する泥沼議論のあれこれを取り上げたシリーズです

普段何気なく食べている食品も、こういった背景を知ることで見る目がかわります

こういった産業構造を改善してくためには、消費者の理解を深めることが不可欠です

我々消費者は安くて・美味しくてハッピー、だけで満足してはいけない

フェア・トレードの観点を大切に、己が搾取の片棒を担いでいることにもっと気づくべきなのでしょう

いつでも安く手に入る、というのには必ず理由があります

以下、各エピソードの簡単な感想です

エピソード1:はちみつは甘くない

はちみつの販売量の拡大に対して生産の拡大量が合っておらず、その真相はシロップで水増ししたはちみつを純度100%のはちみつとして偽って販売しているらしい

以前に外国産のはちみつで明らかに砂糖の溶け残りのようなものが沈んでいるものを見たことがあり、やっぱりそうなのかと思いました

エピソード2:食物アレルギー

食物アレルギーのアナフィラキシーショックはまじで危なく、死者が出る事案である

なのでしっかりした飲食店は最新の注意を払うが、非常にコストのかかるオペレーションである

たまに単なる好き嫌いを食物アレルギーとして申告してくる客がいるが、それはやめてほしいとのこと

エピソード3:仁義なきニンニク戦争

中国産のニンニクが安い

アメリカのニンニク農家がダンピングだと訴訟を起こすが、ある農家が目先の金欲しさに右についたり左についたりするので訴訟が泥沼化したというエピソード

当該農家は本編で堂々とインタビューに答えているが、これもNetflixからの取材費欲しさからか…と思ってみたり…

エピソード4:真っ黒なチキン

最も少ない餌で最大の鶏肉を生産した養鶏場が評価される仕組み

養鶏場同士を競わせ、成績優秀者のボーナスは成績の悪いものから徴収するというなんとも疲弊を免れないルール

そんな恨みつらみが相まって、誰かが鶏舎の暖房温度の設定を勝手に変えて、鶏すべてを殺害する事件が発生

苛烈な競争は破滅を生むと思った次第です

エピソード5:搾り取るのはミルクか金か

科学的根拠は不明だが、健康によいという理由で生乳(殺菌されていない牛乳)を有難がって飲む層がいる

生乳は普通の牛乳よりも高く売れるので一部の酪農農家は違法にも関わらず生乳販売に活路を見出すが、消費者の感染症事件が発生し、原因が生乳であるか否か、訴訟は泥沼化する

エピソード6:もし海から魚が消えたら

魚を取りすぎたから漁獲量を制限したら、漁獲枠の売り買いにより寡占が進んだ模様

水産資源を巡った科学者と漁師の意見の対立を描く

ここでも議論は泥沼化

エピソード7:アボカド戦争

アボカドの語源ってアステカの言葉で「金玉」を意味するのね

…それはさておき、アボカドの輸出で裕福になったメキシコの農家がギャングに狙われており悲惨

警察はギャングに買収されているので、親族を誘拐されても110番できない(110番したらバレて殺される)

無茶苦茶に難易度の高い世界

エピソード8:ワイン王国の落日

フランスではフランス革命の名残から暴力に訴える抗議を容認する風土があるような発言のインタビューがあり驚く

安価な外国産ワインの輸入に腹を立てたフランスのワイン生産者が、外国産のワイン樽などを破壊する事件が発生している

インタビューに答える生産者は「自分はやっていない」と答えているが、そこはかとなく胡散臭く感じてしまった

エピソード9:水は誰のもの

水道水が飲めるのにペットボトルの水を飲む不思議

水道水が飲めるならそっちを飲んだほうがよい

ボトルウォーターはどこかから水を持ってきているわけで、採水地に負荷がかかる

また、ボトルウォーターでも単なる水道水を詰めている場合もある模様

エピソード10:甘い汁

サトウキビは草なので切っても勝手にまた生えてくる

「なんかイージーな作物だな」と一瞬思ったが、ところがどっこい、手作業による収穫は非常にハードで誰もやりたくない

そこで母国語を十分に理解しない外国人労働者を連れてきて半ば奴隷のようにこき使うという手法が取られていたらしく、今は改善されたと言われているが、本当かどうか…

エピソード11:苦すぎるチョコレート

カカオ栽培は労働力が安く機械化が進んでいない

アフリカでは国立公園の保護森林に勝手にカカオの木を植えて、森を枯らすという事案が発生している

子供の奴隷労働も依然として疑われている

エピソード12:ハイになれる食べ物

最近の大麻のトレンドは吸うよりも、食べる

アメリカの大麻ブームをゴールド・ラッシュになぞらえてグリーン・ラッシュと呼ぶらしい

単にハイになりたい人々というよりも、苦痛を取り除く目的で大麻を必要としている人たちが主に紹介されていた

グリーン・ラッシュで一儲けしたい業界人の宣伝戦略とも思ったが

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