Tommy Emmanuel(トミー・エマニュエル)が2014年にTEDに出演した際、プレゼンのラストを以下の言葉で締めくくりました
今回はこの言葉の意味について少し考えてみようと思います
“Life is not a rehearsal, so you better get on with it.”の意味
直訳すると「人生にリハーサルはない、だからどんどん挑戦しよう」という感じになります
しかしよくよく考えてみると、この「だから」の部分が論理的に繋がっていません
「人生にリハーサルはない」となぜ「どんどん挑戦した方が良いのか」
この点についてもう少し丁寧に考えていきます
そもそもの文脈
この言葉のに至るまでに以下のような発言があります
- “A lot of these things that I do could be seen as show pony tricks, but for me the real critics are my fans and my audience”
- 「私の活動を『見せかけだけの誤魔化し』と評する人もいますが、私を真に評価してくださるのは、私のファンの方々やお客さんであると考えています」
- “I think that being fearless is a huge part of breaking molds and raising self-belief.”
- 「大胆さは、常識を打ち破り、自信を手に入れるためには重要です」
- “I ignore the critics, and I keep working to make my show and my life better and better.”
- 「私は批判は無視して音楽を続けたのです。 すると人生も徐々に好転していきました。」
つまり、「批判を気にせず自分の信じる道を進もう」という文脈ですね
この文脈を受けて“you better get on with it(どんどん挑戦しよう)” の発言になったと考えられます
“Life is not a rehearsal”の意味
それでは“Life is not a rehearsal”の方はどのようない意味なのでしょうか
そもそも「rehearsal(リハーサル)の意味って何?」ということで調べてみるとWikipedeiaに「音楽におけるリハーサル」という項がありました
狭義にはライブ会場において本番前に音響、照明、舞台装置などとの連携を確認するために演奏を行うことである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%AB
上記のことを踏まえると、「リハーサル=筋書きに沿った練習」と訳すことができます
つまり“Life is not a rehearsal”は「人生には筋書きも練習もなく、本番しかない」ということです
行間を補ってみよう
以上のような考察を踏まえて「人生にリハーサルはない、だからどんどん挑戦しよう」 の行間を補ってみましょう
ここまで行間を補ってやっと論理的な繋がりが見えてきます
上記の言葉のエッセンスを端的にまとめると以下の2文になります
- 人生に筋書きはない、だから批判は気にせず自分の信じる道を進もう
- 挑戦を辞めてしまったら、全力で取り組むことは難しい
至言ですね
個人的にトミーの言葉の意味が腑に落ちてとてもすっきりとしました〆
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