大村大次郎「お金の流れでわかる世界の歴史」を読む

最近よく思うのですが、政治・経済ではなく、経済・政治の順で呼ぶほうが世の中の実態を正しく表しているのではないかと

結局は経済が世の中を動かすのであり、政治はその時流に乗っかって富を再配分するだけ

いくら政治には力がある!と云っても、再配分するべきお金がなければ、できることはすごく限られてくる

経済あってこその政治、政治よりも経済の方がよほど力を持っている、そう思う今日この頃です

そんな世界を動かす経済の歴史について学べる大村大次郎氏の著書「お金の流れでわかる世界の歴史」を読みました。

歴史のターニングポイントをいくつか取り上げて、お金目線でその背景を語るという面白い企画です

どの話もとても簡潔にまとめられており、どんな方でも気軽に読める一冊になっています

本書の感想

国が滅ぶ経緯はみんな一緒

お金目線で考えると、国が滅ぶ経緯は大体みんな一緒とのことです

栄えている国というのは、税金がうまい具合に徴収できていますが、滅び行く国というのはその点が以下のような感じで上手くいきません

  • 特権階級のようなある種の腐敗が発生し国家財政が傾く
  • 財政を立て直すために国民に重税を課す
  • 国民の生活が苦しくなる

なるほど、今の日本ですね(笑)

笑い事ではないのですが、上級国民とか貧富の差が拡大しているとか消費増税とか国を滅ぼす条件が着々と整いつつあるように感じます

恐怖心を煽ってもしょうがないのですが、歴史的に見るとこのパターンは王道のようです

本書では、古代エジプトとかローマ時代とかその辺を例に挙げて説明されています

消費税は景気を後退させる

消費税が経済を後退させるのは生活の実感として皆さん納得のいくところではないかと思います

個人的には3%くらいまでなら、賢い徴税方法な気がしますが、それ以上ともなるとメリットよりもデメリットの方が大きい気がしています

さて、歴史をたどればもっとひどい消費税の取り方をしていた国があるようです

それは無敵艦隊時代(16世紀頃)のスペインです

その消費税の取り方とは、品物ごとに課税するのではなく取引ごとに課税するというもの

即ち、製造業者が卸売業者に、卸売業者が小売業者に、小売業者が消費者に販売する取引ごとに税金がかかるという仕組みです

この徴税方法は、正しくは消費税ではなく取引税と云うらしいです

なんか聞くだけで嫌気がさす税金の取り方ですが、「今の日本ってこんな感じじゃないの?」と少し不安になり調べてみました

すると国税庁のHPに以下のように書かれていました

消費税は、商品・製品の販売やサービスの提供などの取引に対して、広く公平に課税されますが、生産、流通などの各取引段階で二重三重に税がかかることのないよう、税が累積しない仕組みが採られています。

https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/01_3.htm

一応大丈夫みたいですね

共産主義は本当に平等か?

世界史の大きな対立のひとつに資本主義VS共産主義というものがあります

資本主義のアンチテーゼとして現れた共産主義ですが、真に優れた考え方と云えるのでしょうか

この問いに対する歴史の答えは、平等という観点から答えるならば、NOです

実際に共産主義で国家を運営すると、自由で公正な競争ができない中で、コネがあるもの、不正を働くものが豊かになる社会となり上手くいきません

また計画経済という考え方も無駄が多いシステムです

計画経済とは、生産から消費まで計画通りに進めるので、一見無駄がないように見えます

しかし、国家運営とはそもそも計画通り進まないものであり、計画時点ですべてを詳細に計画できるものでもありません

そして刻々と状況が変化する中で、当初の計画に固執することもNGです

ですが、計画経済は状況に応じて臨機応変に対応するという柔軟性を否定します

結果、不必要になったことを実行しなければならなかったり、逆に必要性が生じたことを実行できなくなったりで、総合的に効率が低下していくようです

お金の観点で考えると、不要なところに予算が回ったり、必要なところに予算が回らないということですね〆

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