「人生に必要なのは愛ですか、お金ですか」
「愛もお金も必要ありません」
とイェール大学助教授の成田悠輔さんが申されている動画をどこかで観た記憶がありますが、映画「天使のくれた時間」は「お金よりも愛、というか家族との時間」という映画です
しみったれた暮らしも悪くないと思える良い映画だったのですが、随所に現れるアメリカンなカルチャーについていけずに改めて日本人とアメリカ人の隔たりを感じた映画でもありました
【映画:天使のくれた時間】ニコラス・ケイジが堪能できる映画。かっこいいのか?かっこいいんだな。しかしクリスマスに仕事=肉親の葬式をすっぽかす、くらいの罪で、また夫婦でふざけてチョコレートケーキを素手で口にぶち込み合っているうちに発情してウフン♡みたいなのは共感しにくい感覚であった
— Keiya | 強くなりたい (@2R8R9) September 3, 2022
映画で感じたカルチャーショック
その1:クリスマスに命かけすぎ
クリスマスの夜に仕事をしていると「何してるんだい?今日はクリスマスだよ?」という感じで、まるで肉親の葬式をすっぽかしたかのような勢いで非難を受けます
にわかキリスト教の日本とはクリスマスに対する姿勢が違います
ちなみに欧米でクリスマスにケンタッキー食べるというと笑われるそうです
「特別な夜なんだからもうちょっといいもん食べろよ!」ということらしいです
その2:イケイケの奥さん
朝起きると奥さん(結婚13年目)が風呂場でラジオを爆音でかけながら大声で歌っています
ハイテンション&ご機嫌な1日のスタートです
なんだこの世界観…アメリカではこれがステレオタイプなのか…
その3:チョコレートケーキで発情
旦那さん(ニコラス・ケイジ)が奥さん(ティア・レオーニ)のチョコレートケーキを食べてしまい揉めるのですが、そのうち追いかけっ子が始まり、遂には「そんなに欲しいならくれてやる!」ということで、手づかみでぐちゃぐちゃにしたチョコレートケーキを相手の口の中に押し込み合い始めます
この食べ物をぐちゃぐちゃにするというのが、食べ物を粗末に扱っているような感じがしてなかなか馴染めないところではあります
アメリカンにはフード・ファイト(食べものを相手に投げあう遊び)というものがありますが、これもかなり抵抗を感じます
で、映画ではこのあとになんとお互い発情してしまいそのままウフン♡な展開になります
うーん、アメリカン!
その4:サプライズプレゼントの強要
結婚記念日の朝に奥さんがサプライズプレゼントを強要してきます
旦那さんはうっかり記念日を忘れており気まずい雰囲気を出すのですが、「もう!そんな焦らしプレイはいいから!はやくはやく!(ニッコニコ)」と無邪気&ハイテンションで奥さんは両手を前に突き出してきます
そして本当にプレゼントがないことがわかると「もうおしまいだ…」と絶望して部屋を出ていくのです
信じられるかい?これが結婚13年目、2人子持ちのテンションなんだぜ?
ストーリー概説(一筆書き)
以下に本作のストーリーをざっと一息で書いてみましょう
社長に戻りたい→家族最高→社長に戻ったけどやっぱり家族がほしいの展開なので、人間にとって人生の満足度が高いのは円満な家族を持つこと、というメッセージでしょう(たとえフルローンで112回払いの借金を背負ったとしても)
パートナーも作らずに仕事にいそしんでいるそこの君!家庭生活に失望して火遊び始めたそこの君!人生最良の時間はあたたかい雰囲気に包まれた家族との時間だ!今すぐパートナーを見つけろ!そして子供のためにバナナシェークを作るんだ!
〆
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