畠山宏一「プロ秘書だけが知っている永田町の秘密」を読む

畠山宏一氏の著書「プロ秘書だけが知っている永田町の秘密」を読みました

ベテラン秘書本人による執筆だけあって秘書と議員のつながりの強さがよく理解できる本でした

本書の感想

秘書が一番恐れることとは?

秘書が一番避けたい事態は「議員が落選すること」だそうです

なぜなら「議員の落選」=「秘書の失業」だからです

なので基本的には秘書は議員と二人三脚で汗水たらして働くもののようです

しかし、議員のスケジュールを分単位で管理するほどの関係の深さから、一度関係がこじれると「愛が憎しみに変わる」ような現象も発生する模様…

秘書の暴露による議員のスキャンダル発覚が後を絶たないのはそのためです

まるで恋愛関係のようだなと思いました

議員のスケジュール

議員の人ってどんな仕事してるの?

一般人からすると議員の人がどんな仕事をしているかはかなり謎です

秘書目線だとスケジュールの項目はだいたい以下の6パターンに分けられるそうです

  1. 部会
  2. 来客対応
  3. 外の会合
  4. 委員会
  5. 国会の本会議
  6. 夜の会合

「会議ばっかりじゃないか!」という印象です

会議ばかりで楽しそうだな、と少し思いますが、本書を読んでいると決してそんな生ぬるい感じではありません

名前を売ってなんぼの世界

議員という職業は、とにかく人に会って存在感を示し名前を売って歩かないといけないようです

名前を売らなければ出世できない(政務官や大臣になれない)、最悪は落選してしまう

まさに寝る間を惜しんで人と会うような生活(真面目な議員の場合)

国会なんかでよく野次を飛ばしている議員がいますが、「あれって意味あるのか?」と常々思っていたのですが、あれはどうやら相手に向かって云っているというよりも、自分の党側のお偉いさんに存在アピールをしているようですね

自分の思うような政策を通すためには出世する必要があるとはいえ、そのために現状の審議を邪魔していたんじゃどうしようもない気がしますが、どうなんでしょうか

また、そんな人と会ってばかりの議員の生活なので、まともな家庭生活が送れるはずもなく、高確率で子供がグレたり、引きこもったり、いじめられたりするみたいです

今まで「2世議員ってちょっと変わってる人が多いな」と思うことがありましたが、ずっと父親が家にいない生活や学校で税金泥棒といじめられた心境を想像してみると見方が変わってくるかもしれません

議員の給料

議員の給料も気になりますよね

電車がただで乗れる等、いろいろ特権がありそうな議員さんですが、給料はざっくりと以下のような感じのようです

  • 歳費:129万円/月=1,548万円/年
  • 期末手当:281万円(6月分)+309万円(12月分)=590万円/年
  • 文書通信交通滞在費:100万円/月=1,200万円/年

議員ひとりあたり計3,338万円/年くらいは貰っているようです

かなりの高給取りです

とはいえ、選挙活動等いろいろ経費がかかる政治の世界なので、実際お金に余裕があるかどうかはよくわかりませんでした

なお、筆者の畠山氏は文書通信交通滞在費については、議員本人が自由に使ってよいお金ではないとして事務所管理していたそうです

おわりに

秘書目線の政治の裏側をいろいろ知ることが出来る面白い本でした

キャリア官僚出身の政治家は、実は官僚として出世の見込みが薄いから政治家に転職しているケースがあるなど、一般人からはあまり想像もつかない内容です

また、筆者のメッセージとして、議員の公募制は議員の質を貶めている側面があるので見直したほうが良いというものもありました

なかなか興味が持てない政治に興味を持つきっかけを与えてくれる本かもしれません〆

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