トミー・エマニュエルがギタリストに贈る8個の助言

”Tommy Emmanuel’s 8 tips for guitarists”という記事の和訳+解説です

Tommy Emmanuel's 8 tips for guitarists
Essential ideas from a master musician

Tommyへのインタビューを元に、編集者が8個の表題を付けたという感じだと思います

表題については少々強引なところがある気がしますが、インタビュー自体はTommy自身の言葉なので、そこからTommyの考えを学ぶことができます

トミー・エマニュエルがギタリストに贈る8個の助言

幼い頃の経験は重要

初めてのギターを与えられたのは4歳の時でした。母はD、G、A7のスリー・コードで”Little Green Valley”という曲を歌ってくれました。彼女は「小節を数えるのよ」と云い、曲がどのようにできているかを教えてくれました。これがイントロ、これが1個目のバース、これが2個目のバース、1個目のバースの繰り返しだね、次はこんな感じのコーラス、全部をつなぎ合わせると曲になるの、という風に。彼女は曲の全体像を正しく理解するための第一歩目から教えてくれたのです。

曲の構造を学ぶ

母は手近にいた地元のギタリストと音楽を始めました。彼らは座って演奏していたのですが、私はよく彼らの膝の上に座って、その光景を見上げながら、自分もこれをやってみたいと思ったものです。

私は音楽以外のことには全く興味を示しませんでした。それは私の兄Phil(フィル)についても同じです。ラジオでMarty Robbins(マーティ・ロビンス)の”El Paso”という曲なんかを聴いているときに兄はよく云いました。「これはE、F#m、B、Eの繰り返しだね。次のブリッジはAで、次はEに戻るね」みたいな感じで、彼はまるでコンピュータのようでした!彼はコードを云い当てると、私たちは5分としないうちにアレンジを完了し、彼がメロディを、私がバッキングを演奏していました。

感情を揺さぶる演奏を

ギタリストは一般的に、この楽器で何ができるか、ということに魅了されているものです。私の演奏の根底にもそれがあるし、聴衆もそれを求めています。それ自体はとても驚くべきことです。私が演奏すればあなたに何かが起こるのです!すごい発想ですよね。私がこの現象を理解すればするほど、より聴衆を感動させている何かに波長が合っていきます。なので、このように考えるようにしています。私が本当に感動しているのであれば、それはあなたをも感動させる。私がそれを理解すれば、あなたもそれを理解する。私はとてもシンプルな人間ですからね。メロディを聴きたい、ストーリーを聞きたい、どこかに連れて行かれたい、ということです。

ギターは物語を伝えるための道具

Django Reinhardt(ジャンゴ・ラインハルト)を初めて聴いたのは16歳のときで、ツアー中でした。人里離れた場所にいたのですが、そこでジャンゴのレコードを見つけ、彼の演奏を聴いたのです。しかし、初めて聴いたときはよくわかりませんでした。とても変に聴こえたのです。なんかサーカスの音楽みたいだなと。「この人は何でこんな大騒ぎしているんだ?」と思いました。

もう少し成長してから、再びジャンゴを聴いてみました。すると「信じられない!」となったわけです。それからというもの、ステージ上にはたくさんの人が居ると考えるようになりました。まず第一に、彼らは自分が思っているより良い演奏が出来ていません。音楽を通して物語を伝えるということを把握できていないのです。彼らはただ楽器を演奏しているだけです。ただギターを弾いているだけです。何かを伝えるための道具として楽器を弾くことが大事なのにも関わらず。

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技術だけでは十分でない

いくらかの人は平凡な演奏に甘んじるかもしれません。たくさんのコード、少しのタッピングのような技術、ハーモニックス、グルーブ、そういう演奏が人々に感銘を与えます。確かに、そういう演奏が感銘を与えることはあります。しかし私は、それが何かを伝えるものでなければ、そういった演奏に感銘は受けません。「あなたをジムで見かけたくない[1]「技巧的な姿を見たいのではなく、音楽による感動体験を求めているのだ」という意味だと思います。たぶん。私が求めているのは、楽器演奏による感情的な体験だ」という感じでしょうか。本当にこれに尽きます。曲さえよければ、他に何か云うことがありますか?

練習は厳しく、演奏は簡単に

焦らず、適切に練習することが大切です。曲をみんなの前で演奏して、感銘を与えたいと思っているのなら誤魔化してはいけません。適切に学び、ゆっくりと始めましょう。私はいつもここに戻ってきますが、メトロノームを使いましょう。しっかりと習得したいのであれば、この練習方法が一番です。正しいメロディを学び、何回も繰り返し練習し、メトロノームを使い、その後で初めて人前で演奏するのです。

パフォーマンスに没頭する

ある男性がフェイスブックで「演奏中に何を考えていますか?」と聞いてきたので、「ただメロディに集中しています」と答えました。

メロディにはストーリーを語って欲しいし、それ自体に生命を宿して欲しい。曲にその力があることはわかっています。なぜなら、細心の注意を払って作曲しているからです。演奏する際には、十分に練習していれば、すべての要素に注意を払う必要はなく、集中すべきものはメロディのみです。歌うようにメロディを演奏できているか?です。

隠れたメッセージとしては、ショートカットはない、ということだと思います。もし音楽に気持ちを込めたいのであれば、真摯にやるべきことに取り組む必要があります。

直感に従え

Chet Atkins(チェット・アトキンス)はよくギターの神秘性について話していました。フレットボードに秘密が宿っていて、どうやったらその秘密すべてを解き明かすことができるのかということについてです。彼も全く同じようにその作業に魅了されていたのです。

彼は違う世代の人で、違う時間を過ごしてきていますが、同じことなのだと思います。私は思うのですが、私はだた彼がやろうとしていたことを実現しようとしている一面があるのかもしれません。そして幸運なことに、人々は私がやることを支持してくれます。なので私はやるだけです。

References

References
1 「技巧的な姿を見たいのではなく、音楽による感動体験を求めているのだ」という意味だと思います。たぶん

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