さくらももこの「もものかんづめ」に引き続き「さるのこしかけ」を読みました
こちらもKindle版で¥462ととてもお安いです
「もものかんづめ」のヒットから1年後の1992年に刊行された本書です
相変わらず面白い話が多数でとても読みやすいのですが、「もものかんづめ」に比べて「いい話だなぁー」と思える要素が増えているように感じました
本書の感想
尻の穴で壇ノ浦の合戦
いきなりなんだという感じですが、痔の話です
痔になりかけたさくらももこが痔の恐ろしさを形容した言葉
ものすごい凄みのある例えですが、壇ノ浦の合戦と言えば平家が山口県下関で滅んだ戦いです
尻の穴が下関で、そこで源氏と平氏が合戦しているところを想像すると、…こりゃ大変だなという感じです
インドの田舎の少女
インドの田舎の少女と手をつないだ話
少女は決して裕福なわけではなく、ボロボロでくちゃくちゃで栄養失調なのだけれど、手をつないだだけで嬉しそうに飛び跳ね、輝くような笑顔を見せた
少女が生きていることが伝わってきた
どうか幸せな人生を送ってほしいと心から思ったさくらももこ
そんな忘れていた何かを思い出させてくれるエピソードです
特殊学級のいさお君
さくらももこが小学校の卒業文集のいさお君の絵を見てわんわん泣いた話
その絵は凧揚げ大会の絵で、自分と水筒と上がっている凧と浜辺の石が書かれていた
ただ見えたものをそのまま描いた絵なのだけれど、小学校6年生ともなれば、見たものを見たままにそのままかける人なんていない
昔はみんなできたのに、今はできない、だけどいさお君は今もそれができている
だからさくらももこはいさお君の絵を見てわんわん泣いたのだと思いました
そんな忘れていた何かを思い出させてくれるエピソード2です
姉のお見合い騒動
さくらももこの母親が「あんた晩婚になってもいいのかねっ」と言ってさくらももこの姉に無理やりお見合いをさせた話
お見合い相手が「ドイツ人と日本人の国民性の違い」を質問してくるような人で、姉は「会話が合わない」と泣いて結婚を嫌がった
結果、お見合いは破談になったけど、どんな立派な人でもやはり会話が合わないというか、一緒にいて緊張するような人と結婚するのはしんどいんじゃないかと思いました
なお、さくらももこの姉が結果、晩婚になったのかの結果は記されていません〆
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