【味が似てる?】栗(くり)と薩摩芋(さつまいも)の成分比較

10月になりすっかり秋めいてきた今日この頃ですが、秋は栗の季節でもあります

早速焼き栗を購入して食べたのですが、食べながらふと思いました

「栗と薩摩芋って味が似てない?」

どちらもほくほくして、甘くて、とても味が似ていると思ったのです

というわけで、栗と薩摩芋について比較してみました

栗(くり)と薩摩芋(さつまいも)の比較

分類学的な比較

まずは分類学的な比較からです

  • 栗:ブナ目ブナ科クリ族クリ
  • 薩摩芋:ナス目ヒルガオ科サツマイモ属サツマイモ

栗はブナ目、薩摩芋はナス目で、全く異なる植物です

ブナとナスでは味が似ているはずもなく…と思いますが、でも似ているのがとても不思議です

栗は言わずと知れた木の実ですね

薩摩芋は塊根(かいこん、養分を蓄えて肥大した根)です

どちらも「養分を蓄えている」という点では共通なので、その養分の成分が似ているということなのでしょうか

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成分の比較

それでは栗と薩摩芋の成分を比較してみましょう

文部科学省の「食品成分データベース」というホームページから簡単に比較ができます

比較結果がこちらです

今回は薩摩芋は「皮つき、蒸し」で、栗は「ゆで」で100gあたりの成分を比較しています

表をぱっとみて思うことは以下の2点でしょうか

  • 栗の方がエネルギーが高い(高カロリー)
  • ビタミン系は、栗はカリウム、マグネシウム、リンが多い(薩摩芋はナトリウム、カルシウムが多い)

ただ総じて似たような成分であるという感想です

円グラフにして比較もしてみましょう

薩摩芋(皮つき、蒸し)
栗(ゆで)

やっぱりとても似たような成分構成であることがわかります

円グラフにすると栗の方が若干タンパク質が豊富なことがわかりやすいです

栗と薩摩芋、どちらも似たような成分であるが、強いて言うなら、栗の方が若干栄養価が高い、と言えそうです

味については、一概に比較が難しいのですが、水分量は栗の方が若干低いので、食感が栗の方が多少パサつく印象と合致しているなと思いました

値段の比較

さて、値段についても比較してみましょう

結論から先に書いてしまうと、100gあたり大体以下のようになります

  • 栗:100g(5粒程度)あたり190円
  • 薩摩芋:100g(中サイズ半分程度)あたり70円

そんな気はしていましたが、栗の方が倍以上割高です

これだといくら栗の方が栄養価が高いと言っても、薩摩芋を少し多めに食べたほうがリーズナブル&栄養価が高いということになります

なので、栄養価を気にして栗を選ぶというのはあまり効率の良い選択肢とは言えなくて、結局は味や食感の違いを楽しむために栗や薩摩芋を適宜選択するのが良いのかなと思います

値段の計算方法

一応以下に今回採用した値段の計算方法を載せておきます

栗100gあたりの値段

1kgあたり1,500円、栗1粒あたり30g程度とした場合、栗1粒あたりの値段は

(30g/1000g)×1,500円=45円

となります

栗1粒当たりの可食部は上記の食品成分表より廃棄率を考慮して30g×0.8=24gです

よって100gあたりの値段は

(100g/24g)×45円=187.5円≒190円

となります

栗は殻や渋皮等で廃棄率が20%と高いのが割高の原因のひとつとなっています

薩摩芋100gあたりの値段

薩摩芋1個、通常サイズ250g程度を150円とすると、廃棄率を考慮した可食部は250g×0.96=240gなので、100gあたりの値段は

(100g/240g)×150円=62.5円≒70円

となります

薩摩芋は廃棄率が4%と低いのが魅力ですね

終わりに

本記事では「栗と薩摩芋って味が似てない?」という疑問から出発して、栗と薩摩芋の成分や値段について比較しました

その結果は、若干栗の方が栄養価が高いものの、その差はわずかであり、値段を考慮すると薩摩芋の方がコスパが高いことがわかりました

結局は栄養価を気にするよりも、秋の味覚として、栗と薩摩芋の味や食感の違いを楽しむのが正解なのかなと思いました

ちなみに今回食べた栗は丹波栗(たんばぐり)でした

身が大きく立派で美しく、味もしっかりしていて、今まで食べた栗とは一味違って少し驚いてしまいました〆

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