海藻独特の風味が香り高い青海苔
たこ焼きやお好み焼きにかけるととても美味しいですよね
ところで「青海苔ってどこで採れるの?」とふと思ったので、調べてみました
調べてみると、そもそも青海苔って何?という話になり、意外と複雑な青海苔事情が見えてきました
青海苔が採れる場所
結論から書くと、海です
海と言っても浅瀬の方で、川と海が混ざり合う河口域なんかでもよく繁殖するみたいです
さて、話がここで終わればとても簡単なのですが、調べていると「一般に売られている青海苔は、青海苔であって青海苔ではない」みたいな禅問答的な話しがたくさん出てきます
ここを整理しだすと意外に複雑なのですが、以下にまとめてみます
そもそも青海苔って何?
一般的に使う「青海苔」という単語だと混乱を招くので生物学的な分類名で説明します
青のりには以下の3種類があります
- アオサ目アオサ科アオノリ属 →真の青海苔
- アオサ目アオサ科アオサ属 →偽りの青海苔(本当はアオサ)
- アオサ目ヒトエグサ科ヒトエグサ属 →佃煮用の青海苔
普段、我々がたこ焼きやらお好み焼きやらに使っているのは偽りの青海苔、つまりアオサです
アオサは葉っぱ状の形状をしていて乾燥させるとフレーク状になり存在感があるとか、天然物が取りやすいのでリーズナブルであるとかの理由でこちらのアオサが「青海苔」の名前で世間では幅を利かせています
一方、真の青海苔は風味や香りはアオサを凌ぐ実力を持っていますが、アオサよりも高価ということで、価格競争が激しい粉モノやポテチになんかには使用されません
佃煮用の青海苔は、いわゆる「ごはんですよ!」みたいな海苔のことです
青海苔と海苔の違いって何?
ここまで調べてみて今度は「青海苔と海苔の違いって何?」という疑問が頭をよぎりました
そういえば、同じ海苔でも青海苔と海苔では明らかに味が違います
調べてみると海苔とは、藻類全般の総称のためこれというものはないようなのですが、一般に食用として親しまれている板状の海苔は浅草海苔(あさくさのり)や荒び海苔(すさびのり)という種類が代表格のようです
生物学的分類で言うと以下のとおりです
- ウシケノリ目ウシケノリ科アマノリ属アサクサノリ →浅草海苔
- ウシケノリ目ウシケノリ科アマノリ属スサビノリ →荒び海苔
浅草海苔も荒び海苔もどちらもアマノリ属なのでかなり似た種類の海苔ということになります
一方、青のりと比べてみた場合は、青海苔はアオサ目、海苔はウシケノリ目ということで全然違う種類の藻類であることがわかります
道理で味や風味が全然違うわけですね
終わりに
今回は「青海苔ってどこで採れるの?」という疑問から出発して、青海苔の種類や海苔との違いについて説明しました
そして普段私たちが口にしている青海苔はアオサであるだろうことがわかりました
となると、我々は真の青のりを食べたことがあるのか?という疑問が湧いてきますが、高価と言ってもそんなに手が出ないほど高価なものでもないので、今度風味の違いなど試してみたいなと思いました〆
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