江原啓之『霊学』を読む~スピについて考えた~

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実はけいやはスピリチュアルが結構好きです。

こう書くと、普段けいやを知っている人は少し驚くかもしれません。

仕事はエンジニアで、どちらかというと「証拠は?」「再現性は?」みたいなことばかり言っている人間だからです。

そんなけいやですが、当時はオーラの泉が大好きでした。

シルバーバーチの霊訓もわざわざ古本屋で探して購入して読みましたし、「前世ってあるのかなぁ」とか「死んだらどうなるんだろう」とか、わりと真面目に考えていました。

そんなけいやが最近テンション高めで購入したのが江原啓之氏の『霊学』です。

だってタイトルが『霊学』ですよ。

霊能力とか心霊写真とかじゃなくて、「学」です。

これは期待するでしょう。

個人的には「霊が見える」とか「オーラが見える」とかはあまり興味がありません。

いや、見えたら見えたで面白いのでしょうけど、正直そんなもの見えたら生きるの大変そうです。

それよりも、

「スピリチュアルって結局なんなの?」

という部分に興味があります。

なので『霊学』というタイトルにはかなりワクワクしました。

読んでみた感想を一言で言うと、

「スピの本質を書こうとしている良い本だった」

です。

ただし、全部を鵜呑みにしたわけではありません。

「学」ってついてるだけあって流石だなと思うところと、「学」ってついている割にはいまいちだなと思うところ、半々という感じです。

スピの本質はオーラでも前世でもない

この本を読んで改めて思ったのですが、スピリチュアルの本質って、オーラが見えるとか前世がどうとか、そういう話では全くないということです。

もちろん、そういう話は面白いです。

エンタメとしては最高です。

「実は現世の恋人は前世では娘でした」

とか、

「あなたを守護しているのは天草四郎です」

とか言われたら、そりゃ面白いです。

ロマンがあります。

でも、それは本質ではない。

本質はもっと地味なところにあります。

死をどう受け止めるか。

他人とどう接するか。

人生をどう生きるか。

そういう話です。

江原氏の本を読んでいても、結局言いたいことはそこなのだろうなと感じました。

スピに興味を持つ人の中には、霊感を身につけたいとか、未来を見たいとかいう人もいるようですが、正直その感覚はよくわかりません。

だって未来が見えたからってなんなのさ。

それでなんでも自分の思い通りにことが運べればいいけど、絶対そんなことないと思うのです(むしろ余計な苦しみが増えるのでは?)。

スピは宗教界の統一理論なのかもしれない

『霊学』を読んでいて面白かったのは、スピリチュアルが一種の統合理論として語られていることです。

キリスト教。

仏教。

神道。

いろいろな宗教があります。

普通はそれぞれ別物として扱われます。

でもスピリチュアルの世界では、

「全部つながっていますよ」

という考え方をします。

例えば江原氏の考え方では、イエス・キリストもブッダも偉大な存在ではあるけれど神そのものではありません。

もっと大きな霊的世界の中に位置付けられています。

これを読んでいて、なんだか物理学の統一理論みたいだなと思いました。

物理学者たちは、

重力も、

電磁気力も、

量子力学も、

全部まとめて説明できる理論を探しています。

スピリチュアルも似ています。

宗教も哲学も神話もひっくるめて、一つの世界観で説明しようとしている。

正しいかどうかは別として、その発想は結構好きです。

霊界はあるのか

結論から言うと、わかりません。

個人的には、

「あったらいいな」

とは思います。

よくスピリチュアル批判で、

「本当に霊能力があるなら警察捜査に協力すればいいじゃないか」

という話があります。

気持ちはわかります。

でも仮に霊能力が本当にあったとしても、そんな使い方は無理だろうなとも思います。

だって霊能力って、具体的に犯人の住所が表示される能力ではないでしょう。

たぶん、

「本が見える」

とか、

「家が見える」

とか、

そういう断片的なインスピレーションを集めて、それを解釈する世界です。

霊能力者の主観に大いに依然する能力です。

そんなものが公の捜査に公然と使われたら…霊能力者本人がやばい立場に追い込まれることが容易に想像できます。

なのでけいやは、

霊能力が存在する可能性は否定しないけど、

それを客観的事実として扱うことはできない、

くらいの立場です。

ただしポルターガイストは信じていない

一方で、物理現象になると話は別です。

ポルターガイストとか。

エクトプラズムとか。

その辺になるとけいやはかなり疑ってかかります。

理由は単純です。

現代で起きている話をほとんど聞かないからです。

今はみんなスマホを持っています。

監視カメラも至るところにあります。

それなのに決定的な映像が出てこない。

これはちょっと苦しい。

ラップ音がする。

電気がチカチカする。

そのくらいなら、霊界は電気系と聞いたこともあるし、まだわからなくもありません。

でも冷蔵庫が宙に浮きました、みたいな話になると、さすがに厳しい。

エンジニアとして、流石にそこは信じられませんよと。

実は霊能力者に会いに行ったことがある

実はけいやは一度だけ霊能力者に会いに行ったことがあります。

なぜか。

霊的世界を実感したかったから。

ところが実際に会ってみると、全然ダメでした。

コールドリーディングもそこそこに誰にでも当てはまりそうな話ばかりされて、非常にがっかり。

この世界は偽物であふれていると聞きますが、やっぱり本物にそう簡単に会えることはないかとも思いましたが。

なぜこんなにスピが好きなのか

この本を読んでいて、結局ここに戻ってきました。

なぜけいやはスピリチュアルが好きなのだろう。

考えていて思い出したことがあります。

子供の頃、夜になると、

「死んだらどうなるんだろう」

と考えていました。

真っ暗闇になるのかな。

自分がなくなるってどういうことなんだろう。

怖いな。

そんなことを考えて眠れなくなることがありました。

今思うと、あの頃からけいやはずっと同じことを考えているのかもしれません。

人生に意味はあるのか

スピリチュアルを全部抜きにして考えると、

たぶん人生に意味はありません。

宇宙には物理現象があるだけです。

人間もその一部です。

だから客観的な意味なんて存在しない。

けいやはそう思っています。

ただし、

人生に意味がないことと、

人生に価値がないことは全然違います。

世界は美しいです。

家族との時間は楽しいです。

新しいことを学ぶのも面白い。

だから人生には価値がある。

でも意味はない。

たぶんそんな感じです。

そしてけいやは、その結論に少し不満なのです。

結局、ロマンを求めている

結局、ロマンが欲しいのです。

この世界には何か大きな意味があるんじゃないか。

私たちは何かを学ぶために生まれてきたんじゃないか。

死んだら終わりではないんじゃないか。

そういう話が好きなのです。

もちろん証明はできません。

だから信じ切ることもできません。

でも、あったら面白い。

宇宙の果てには何があるのか。

世界はなぜ存在するのか。

究極的な統一理論は見つかるのか。

もし本当に世界のすべてを説明する理論が見つかったら、案外満足してしまうかもしれません。

結局のところ、けいやが探しているのは霊界ではなく、「世界の答え」なのかもしれない…。

『霊学』を読みながら、そんなことを考えました。

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