Tommy Emmanuel(トミー・エマニュエル)が演奏する“Somewhere Over The Rainbow(虹の彼方に)”
夢の世界にいざなうような美しい曲です
原曲は「オズの魔法使い(The Wizard of Oz)」の劇中歌です
「オズの魔法使い」について
原作は1900年に出版されたアメリカの絵本です
その後、1939年に映画化されました
1865年にイギリスで出版された児童小説「不思議の国のアリス」に影響を受けていると云われています
「オズの魔法使い」のあらすじ
農場の生活に不満を持つ少女ドロシーが不思議なオズの国への旅を通して、故郷の大切さに気付くストーリーです
概略は以下のとおりです
- ドロシーと愛犬のトトの竜巻で家ごと飛ばされる
- オズの国に到着、カカシとブリキの木こりとライオンと出会い、冒険する
- 悪い魔女にバケツの水をかぶせてやっつける
- 銀の靴のかかとを3回鳴らして農場にひとっ飛び、故郷に帰る
- ドロシー故郷の大切さに気付く
“Somewhere over the Rainbow”について
“Somewhere Over The Rainbow(虹の彼方に)”は、エドガー・イプセル・ハーバーグ(Edgar Yipsel Harburg)作詞、ハロルド・アーレン(Harold Arlen)作曲の劇中歌です
ドロシー役を演じるジュディ・ガーランド(Judy Garland)による歌唱が有名です
映画製作当時は、少女が歌う曲にしては大人びていて相応しくないと度々指摘を受けたようですが、結果としては大ヒットし、「20世紀の名曲」に数えられる1曲となりました
なお、余談ですが、ドロシー役のジュディ・ガーランド(Judy Garland)の娘が、ライザ・ミネリ(Liza Minnelli)であり、その元夫が“I Go To Rio”を作曲したピーター・アレン(Peter Allen)です(Tommy Emmanuel(トミー・エマニュエル)が演奏する”I Go To Rio”に関する記事はこちら)
演奏のポイント
Tommy Emmanuelのアレンジによる“Somewhere Over The Rainbow”の演奏ポイントは何と云っても、カスケード・ハーモニックス(ハープ・ハーモニックス)の部分です
ナチュラルノートとハーモニックスを組み合わせることにより、まるでベルが鳴り響いているような美しいサウンドを生み出します
このアレンジの元ネタは、Chet Atkins(チェット・アトキンス)のアルバム”Chet Atkins Goes to the Movies”に収録されている”Somewhere over the Rainbow”です
Chetのアレンジでは、ベースメロディの裏でハーモニックスを弾いています
ハーモニックス奏法についてのTommyの解説はこちらの記事を参照ください(Tommy Emmanuel Guitar Method – Episode 6)
“Somewhere Over The Rainbow”の歌詞
歌詞の内容は、少女が虹の彼方の夢の世界に思いを馳せつつ、自分を悲劇のヒロインに仕立てるような、ちょっとおセンチな歌詞です
以下に歌詞を掲載します(和訳はけいや)
Somewhere over the rainbow 虹の彼方へ
Way up high 遠く高い道のり
There’s a land that I heard of そんな場所があると聞いたことがある
Once in a lullaby いつかの子守歌で
Somewhere over the rainbow 虹の彼方へ
Skies are blue, 空は青くて
And the dreams that you dare to dream 夢見た夢が
Really do come true 本当に叶う
Someday I’ll wish upon a star いつか星に願いたい
And wake up where the clouds are far そして雲が遠い場所で目覚める
Behind me ずっと後ろの方
Where troubles melt like lemon drops トラブルがレモンキャンディのように溶けてなくなる場所
Away above the chimney tops 煙突よりもずっと上
That’s where you’ll find me そこで私を見つけるでしょう
Somewhere over the rainbow 虹の彼方へ
Bluebirds fly 青い鳥たちが飛ぶ
Birds fly over the rainbow 鳥たちは虹を超え
Why then, oh why can’t I? そして、なぜ自分にできないの?と思う
If happy little bluebirds fly 幸せの小さな青い鳥たちが飛ぶのなら
Beyond the rainbow 虹を超えて
Why, oh why can’t I? なぜ自分にできないの?
Tommy Emmanuel(トミー・エマニュエル)が演奏する”Somewhere Over The Rainbow”は、アルバム”Endless Road”に収録されています〆
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