「火星に一番に足を踏み入れるのは自分たちだ!」
そんな情熱を持った10代の青年たちのスペースキャンプの様子を捉えた作品。それが「マーズ・ジェネレーション」だ。
スペースキャンプとは、NASA主催の宇宙飛行士の模擬体験ができるプログラムのことらしい。本作では特に説明はないが、模擬ロケットを飛ばしたり、水を濾過したり、断熱材を作ったり、宇宙船が海に落ちた場合の脱出の訓練をしたりと宇宙飛行士に必要な知識が実践を通して体験できるようになっているようだ。
驚かされるのは10代の青年たちのその情熱だ。「自分は絶対、火星に行く」、「火星で死んだとしても、人類の進歩に貢献できるのなら本望」、そんなことを曇りのない眼差しで真っ直ぐに発言する彼ら彼女ら。若干14歳の子もいる。未踏の地に挑戦するフロンティア精神というものは、人間の魂に火をくべてやまない。
フォン・ブラウンって知ってる?
第2次世界対戦においてナチスドイツでV2ロケットを開発し、戦後アメリカに亡命して、NASAで宇宙開発に尽力した人物。既に宇宙ステーション(自転による人工重力あり)から月や火星に出発する構想を持っており、宇宙開発の父的な存在らしい。まだ人類が宇宙に出たことのない時代であり、その構想力に驚く。
非難されるスペースシャトル
いろいろと非難されることが多いスペースシャトル。本作でもしっかりといろいろ言われている。
- スペースシャトルは貨物船に過ぎない
- スペースシャトルは金食い虫
- スペースシャトルのせいで火星への道が遠のいた
散々な言われようである。見た目はかっこいいと思うんですけどね。バックアップに次ぐバックアップで設計が良くないとも聞きますね。
NASAの予算
月に行ったときのアポロ計画では、国家予算の4%がNASAに割り当てられたそうです。しかし今ではたった0.4%。これではなかなか火星には行けない!と将来を憂慮する青年たち。あとNASA創設以来の予算累積は、国防省の年間予算以下だそうです。国防のお金をすべて宇宙開発に投じたらすぐにでも火星に行けるのだろうな。そんな全人類が一致団結する未来はいつかくるのだろうか。〆
【ドキュメンタリー:マーズ・ジェネレーション】「死んでも火星に行きたい!」という青年たちの物語。ちなみに火星に行けるタイミングは火星が地球に一番接近したときで、それは26ヶ月に一度なんだって。つまり一度火星に行くと2年以上帰れない。初めて火星に降り立った人類はまさに英雄だろうな。
— Keiya | 強くなりたい (@2R8R9) April 20, 2023
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