平井一夫「ソニー再生変革を成し遂げた異端のリーダーシップ」を読む

ソニーを蘇らせた男、平井一夫氏の著書「ソニー再生 変革を成し遂げた異端のリーダーシップ」を読みました

一時期赤字転落していたソニーですが、平井さんが社長になってから見事黒字転換しました

平井さんは一体に何をしたのか?

そんな疑問に答えてくれる本書です

本書の感想

リーダーに必要なもの

本書で平井さんがリーダーの資質として度々語るのが以下の2点です

  • EQ(心の知能指数)が高くあれ
  • 肩書で仕事をするな

EQ(心の知能指数)が高くあれ

まずEQとは何ぞやですが、ざっくり言うと、自分や相手の感情を知覚し、自分の感情をコントロールする能力を指します

ソニーの社長なんだから「一流の技術力」みたいなことを言うのかと思ったのですが、すごく普通というか、ちょっと意外です

そもそも平井さんは技術者ではありません

わかりやすく言えば文系の人で、経営者は技術者である必要はないということを示しています

肩書で仕事をするな

肩書というのは組織から与えられたポジションのことで、肩書を振りかざせば部下を黙らせることは簡単ですが、それで物事の本質が見えるかと言えばNOということだと思います

平井さんは「選挙をしたら部下たちは自分に1票入れてくれるか?」ということをいつも自問していたようです

リーダーとは、部下から1票入れられる存在であり、本質的には組織から与えられるポジションではないということです

経営者に必要なもの

上記でも書きましたが平井さんは技術者ではありません

技術者でなくてもソニーという会社を率いて結果を出すことができています

平井さんの特殊な経歴と言えば、幼少期から海外で過ごす機会が多く英語が堪能なことくらいでしょうか

これらを考慮すると、結局経営者に必要なのは技術力よりも的確な社会的感覚なのかなと思えてきます

また世界で活躍する企業ではそれは国際感覚となります

凄く当たり前のことなのかもしれませんが、本書を読んでいてそんなことを思いました〆

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