寺澤伸洋「GAFAに転職した僕が20代で学んだ仕事術」を読む

寺澤伸洋氏の著書「40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ仕事に対する考え方」を読みました

「転職前にN先輩に鍛えてもらえて良かった!おかげでGAFA[1]GAFAはGoogle, Amazon, Facebook, Appleの4社を指すに転職できたよ!N先輩に相伝してもらった仕事術を紹介するよ!」というお話です

短くまとめられているので、仕事術の基本のおさらいにさらっと読んでみてはいかがでしょうか

本書の感想

N先輩の仕事術

仕事は本人のやる気も大事ですが、個人的には良い先輩に出会えることも同じくらい大事だと思っています

場合によっては、本人にあまりやる気がなくても、良い先輩に出会えると、仕事が好きになったり、能力がのびたりすることは有り得ると思います

N先輩ってどんな人?ということで、N先輩の仕事術を列挙してみます

  • ホワイトボードを書きまくる
  • メールは見ない
  • 部署を歩き回り積極的に情報を取りに行く
  • 仕事を振るときは背景を丁寧に説明する
  • アンガーマネジメントができている
  • 完璧よりもスピード重視

こんな先輩はあなたの周りにもいるでしょうか?

おそらくチラチラとあの人、この人の顔が思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか

以下、各項目に関する個人的な見解です

ホワイトボードを書きまくる

これが出来る人は基本的に仕事ができるのでは、という印象です

考えるとは書き出すことです

極論すると、書き出さないのであれば考えたことにはならないと思います

ただノートに書き出すだけでは、もう一歩足りない感じで、ホワイトボードに書き出し、自分の思考を他人にさらけ出して共有・議論・結論を得るのが仕事を上手に進める上でのポイントだと思います

メールは見ない

確かにすべてのメールに目を通していたら仕事は全く進みません

しかし、全くメールを見ないというのは極端すぎるスタンスです

まず第一に、お客からのメールは必ず見なければならないはずです

確かに社内のメールであれば「本当に必要であれば電話かけてくるでしょ」という態度も取れますが、そういうスタンスで仕事をして周りに迷惑をかけている人もいる気がしますね

とは云っても、やっぱりすべてのメールを見るのは人によっては数が多すぎて無理なので、メールは取捨選択して見ているが正しい実態のように感じました(N先輩もきっとそうでしょう)

部署を歩き回り積極的に情報を取りに行く

これはやらないよりは絶対やったほうが良いですね

他部署に雑談に行って「こっちは忙しいんだよ!」ってキレられている社員の例も知っていますが、基本的にはデスクに座っていてもホットな情報は手に入らないので他部署を歩き回る行為は必要な気がします

仕事を振るときは背景を丁寧に説明する

これをしてもらえると本当にありがたいですね

N先輩によると「自分が期待するアウトプットを得たいのであれば、背景の説明に時間を割く。そのほうが最終的に時間の節約になるから」とのこと

個人的にはこれが出来る人って少ないのではないかと思います

良くあるパターンは「わからないことがあったら聞いてね」とは云ってくれるものの、相手が忙しすぎて聞く隙がないというやつですね

アンガーマネジメントができている

怒ってもしょうがない、怒っても相手はすべての脳みそのリソースを使って自分を正当化させる論理を考えるだけ、だと思います

怒っても、自分は信頼を失い、相手はやる気を失うことが多いので、怒るメリットって少ないなと思います

まぁ、怒りたくて怒っている人は少ないと思うので、アンガーマネジメントの技術はビジネスマンには必須科目かもしれません

完璧よりもスピード重視

「仕事は火のついた爆弾だと思え」とN先輩は云います

自分だけで抱えていたら爆発する、なるべく速く次の人に仕事を渡せ!

とても良い例えだと思います

完璧を求めたらキリがないのですし、一人で抱えていても何も解決しないのが仕事だと思います

人に気づきを与えるのは大変なこと

N先輩によると「人に気づいて動いてもらうには相当量のインプットが必要」とのこと

それだけ気づきって高度な教育なのだそうです

思った通りに周りの人が動いてくれないときは、この言葉を思い出してみると良いかもしれません

ファシリテーションのスタンスについて

N先輩によるとファシリテーションは「自分が責任を持って会議を結論に導くという意思が大事」とのことです

人によっては「ファシリテーターはプロセスに責任を持つのであって、結果には責任を持たない」と云っている例も知っていますが、個人的にはN先輩の考えの方が共感できます

プロセスだけ管理しようと会議に臨んでも、周りがついてこないと思うのですよね

やはり自分なりの結論というか、意見がなければこれで進めますよという意思がないと〆

References

References
1 GAFAはGoogle, Amazon, Facebook, Appleの4社を指す

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