柳井正「一勝九敗」を読む

2003年にユニクロの創業者・柳井正(やないただし)氏によって書かれた「一勝九敗」を読みました

ユニクロのことも柳井氏のこともあまり詳しくなかったのですが、なかなかマッチョな社風の会社なのだなと思いました。

創業以来、とにかく事業の拡大拡大でやってきた。

まるで「事業拡大の呪縛」に取り憑かれたような柳井氏の経営観は、一体どこで身についたのか。

ゲーム感覚なのかぁ、ぐらいしか想像できませんでした。

本書では2010年にグループ売上高1兆円、経常利益1,500億円を目標として掲げている。

現在は2023年なので、実際にこの目標が達成できたのかを確認してみると、2010年から遅れること3年、2013年にほぼその目標を達成したようだ。

その後も、右肩上がりの成長を続け、2023年8月で売上2.6兆円を達成している。

かつての勢いはもうなくなったというイメージがあったユニクロだが、まだまだ頑張っているんですね。

2023年の現在から本書を読んでみると、バリバリ資本主義すぎてちょっと違和感を感じるところもある。

2003年以降になって、ユニクロは服を作りすぎとか、ウイグル人を強制労働させているとか、ニュースでみた覚えがあるが、そういうエシカルな経営感覚が現在のユニクロは強くなっているのだろうなと思いました。

そこで、2023年現在も成長を続ける今のユニクロの社長誰なんだろうと調べたら、なんとまだ柳井氏(74歳)でした。。

本書では60歳で引退して投資家になりたいって書いてあった気がするけど、引き際が難しかったんですかね。

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