Tommy Emmanuel(トミー・エマニュエル)がおすすめするチューナーを買ってみました、という記事です
トミーがおすすめするチューナーとは、その名もTC ELECTRONIC ( ティーシー・エレクトロニック )社製のPolyTune Clip(ポリチューン・クリップ)です!
というか、このチューナーはトミー以外でも多くのギタリストもおすすめしていますね…
PolyTune Clipの特徴
PolyTune Clipの特徴を以下のとおり確認してみましょう
形状 | クリップ型 |
レファレンス・ピッチ | A4=435~445Hz(1Hz刻み) |
チューニング・モード | ポリフォニック・クロマチック・ストロボ |
ディスプレイ | 自動回転機能を搭載 |
価格 | 5,000円程度 |
形状
形状はクリップ型です
ギターヘッドに取り付け可能です(結構小さいので紛失注意!)
クリップ部分は高級ステンレスを使用しており、取り付けるとしっかりとホールドされます
もちろんクリップの先にはラバーパッドが付いているので、ギターを傷つけることはありません
レファレンス・ピッチ
デフォルトはA4=440Hzです
1Hz刻みで435~445Hzを選択できます
使うことが多いのは440Hz or 442Hzでしょう
和音がきらびやかになるという理由から、トミーは442Hzで合わせることが多いと昔どこかで読んだ気がするのですが、どこで読んだのか忘れてしまいました
チューニング・モード
以下の3種類のモードが選択できます
ポリフォニック・モード
開放弦をじゃらーんと鳴らすだけで、6本全部の弦のチューニングを一度に確認できる優れものです
演奏の間にさっとチューニングを確認するのに活躍する時短モード
チューナーが単音か和音かを識別して自動でポリフォニック・モードに切り替えてくれます
クロマチック・モード
クロマチック(半音階)のチューニング・モード
要するに普通モードです
一番使いやすいです
ストロボ・モード
±0.02セントの精度でチューニングできる高精度モード
高精度故にピッチを合わせきるのに多少時間がかかりますが、ここぞという演奏の前には本モードでチューニングすると良いでしょう
ちなみに半音は100セントです
ディスプレイ
内部センサーが方向を検知して正しい表示向きに自動回転してくれます
そのため、ギターヘッドの表につけても裏につけても、右利き用ギターでも左利き用ギターでも大丈夫です
ディスプレイには105個のLEDが使用されており、表示はとても見やすいです
価格
大体5,000円程度で購入できます
クリップ式チューナーとしては比較的高価な部類に入ります
その他
補足で技術的な内部構造[1]TC ElectronicのYouTubeよりのことも書いておきますが、PolyTune Clipには2個のADコンバータが搭載されています
低音用のコンバータと高音用のコンバータをそれぞれ1個ずつ持つことで、広い音域の正確なチューニングを可能にしています
また、内部基板は6層構造を採用しています
UniTune Clipの特徴
「ん?ちょっと待て、冒頭の写真は『UniTune Clip(ユニチューン・クリップ)』ってなってるぞ?」
と思ったそこのあなた、鋭いですね、その通りです
実は今回購入したのはPolyTune ClipではなくUniTune Clipです
「トミーがおすすめするチューナーを購入したぞ!」と興奮気味に言っている癖に、嘘ついてすみません
しかし、全く嘘というわけではなくてふたつの製品は兄弟みたいなものです
UniTune Clipの特徴を以下に示します
形状 | クリップ型 |
レファレンス・ピッチ | A4=435~445Hz(1Hz刻み) |
チューニング・モード | |
ディスプレイ | 自動回転機能を搭載 |
価格 |
UniTune Clipにはポリフォニック・モードが搭載されていません
その代わりUniTune Clipの方が1,500円程度安いです
要は、UniTune ClipはPolyTune Clipの廉価(れんか)版ですね
PolyTune Clipが文武両道で華がある私立高校に通うお兄ちゃんとしたら、UniTune Clipは華はないけど基礎はしっかりと押さえて堅実な公立高校に通う弟くんといったところでしょうか(何の例えだ)
けいやは機能が多い機器は苦手なのでUniTune Clipの方を購入しました(決してお金がなかったからではないんだからね!)
UniTune Clipのレビュー
さてそれでは購入したUniTune Clipのレビューをしてみましょう
サイズ
ギターのヘッドに装着するクリップ式だけあってサイズは小さいです
クリップ部分を伸ばしてもボールペンの長さ程度
ギターに装着するとこんな感じ
とても小さいのでずっと装着させたままにしたくなりますが、一応注意書きには「ずっと装着したままにしているとゴム成分がギターに付着するかも」とあるので、ギターが汚れるのが嫌な方は、都度付け外しするのが良いかと思います
クロマチック・モード
クロマチック・モードで動作させるとこんな感じ
赤いLEDの点灯部分を真ん中の緑色LED部分に近づくようにギターのペグを回してチューニングします
ちなみに、起動速度(チューナの側面のボタンを押す)やチューニングのレスポンス速度(音が鳴ってから表示されるまでの速度)も申し分なく速いです
ストロボ・モード
ストロボ・モードで動作させるとこんな感じ
「クロマチック・モードと表示が同じじゃない?」と一瞬思いますが、真ん中の線のLEDの点灯数が違いますね
クロマチックのほうが、中心線のLED点灯数が多くてニードルっぽい表示となっています
ただ少し表示が似通っているので、「ストロボで使っているつもりが実はクロマチックだった!」なんてこともありそうですが、慣れれば間違えることもないと思います
半音下げチューニング
半音下げチューニングの際は以下のような表示となります
一番端っこに「#」が点灯するので、「#」が点灯した状態で赤いLEDを真ん中の緑のLEDに近づけていけば半音のチューニングもできます
わかりやすいですね
おわりに
本記事ではトミー・エマニュエルがおすすめするPolyTune ClipならびにUniTune Clipの解説を行いました
UniTune Clipを使用してみた感想ですが、サイズも小さく、操作性も悪くなく、各種レスポンスも良いので、使用感で不満な点はありませんでした
また、ライブ中にさっとチューニングしたいという要望がないのであれば、ポリフォニック・モードが使用できるPolyTune Clipではなくても、UniTune Clipで十分だとも思いました
クリップ式チューナーで迷っている方がいれば、取り合えずPolyTune Clip/UniTune Clipを購入しておけば外れはないでしょう
なお、「トミー・エマニュエルがおすすめするチューナー」の元ネタの記事は以下のリンクで解説していますので、興味のある方はこちらもチェックしてみてください〆
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