住野よる「君の膵臓をたべたい」を読む

映画「君の膵臓をたべたい」を観たので、一応原作もチェックしておこうと思い、小説「君の膵臓をたべたい」も読みました

読んでみて思ったのは、やはり原作には原作の良さがあるということです

本の感想

ふりがなの衝撃

読み出して驚いたのはすべての漢字にふりがなが振ってあることでした

正直ちょっと読み辛いですが、漢字苦手な人にも訴求するための手段なのでしょう

終わらない会話

文体はすごくライトで主人公とヒロインの会話が主体で物語が進みます

この会話というのが、何か「ウィットに富んだことを云わなければいけないルール」でもあるのかと思えるほど、余計なことを一言云うというか、ストレートに話が進まないというか、つまりちょっと我慢が必要です

例えば、以下のような感じです(あくまでイメージで、けいやの創作です)

彼女「今週末、買い物に付き合ってよ。あんたどうせ暇でしょ?」
僕「大変心苦しいんだけど、週末はひとりで読書すると決めているんだ。」
彼女「それって暇ってことだよね。決定!」
僕「君には婉曲表現というものがわからないのかな?僕は遠まわしに断ってるんだよ。」
彼女「そうなの?私はてっきり婉曲表現は私への好意の表れかと思ったけど。」
僕「君のその『自分は誰からも好かれている』という自信はどこから来るんだい?」
彼女「人生はポジティブに楽しまなくちゃね!じゃあ、日曜の10時に駅前集合で!」
…そして僕は週末も彼女に振り回されるのであった。

こういう会話文体が苦手な方は、本をそっと閉じてしまいそうになりますが、本書は後半に向けて面白くなっていくので、辛抱して読み進めることをおすすめします

互いが互いに憧れる話

本書の物語を一言で云うと、互いが互いに憧れる話です

主人公は、人と積極的に関わるヒロインに憧れます

ヒロインは、人間関係以外のところで魅力を放つ彼に憧れます

互いが互いの爪を煎じて飲みたいと云います

その気持ちが、ふたりの関係性に照らし合わされて「君の膵臓をたべたい」という表現になります

原作には原作の良さがある

映画を観てから原作を読みましたが、原作のほうが主人公とヒロインのふたりの特別な関係性がわかりやすかったように思います

映画の場合は、どうしても演出の都合で、予告映像で使い勝手の良いウェディングドレスシーンを無理やりねじ込んだりするので、話の軸がぶれやすいきらいがあります

映画には映画の、小説には小説の良さがありますね〆

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