落合陽一著の「日本再興戦略」を読みました
本の内容を要約すると「日本の向き/不向きとこれから実用化されるテクノロジー(ブロックチェーン、5G等)を考慮した上で、政治・経済・教育の取るべき戦略を示す」です
本の感想
本書の特徴
本書の考え方の特徴としては、日本の向き/不向きについて、テクノロジーのみならず歴史やアート等の複合的な視点を交えた分析を行っており、普通の未来予想本とは違った個性を出しています
ただ、例えば歴史の説明などは、中田敦彦のエクストリーム日本史以上にエクストリームな説明をしており、とても大胆な感じになっています
落合陽一氏の活動は多岐に渡っており、現代版の万能人を目指しているのでは?と思えてきたりしますが、その万能人的な広い視野でもって説明を試みてみようという意図を感じました
その他印象に残った内容
ワークライフバランスとワークアズライフ
仕事のON/OFFを明確にする生活スタイルは時代に合わないそうです
理由は、時間やノルマで縛る労働スタイルで過労すると心身が持たないことは時代が証明しているから
無理なく続けられる複数の仕事を生活に入れ込むことが大事
これは、タイムマネジメントよりもストレスマネジメントが大事ということでもある
人口減少・高齢化はむしろチャンス
ネガティブな課題として捉えられがちな人口減少・高齢化ですが、以下の理由からチャンスなのだそうです
- 打ち壊し運動が起きない ⇒ 仕事の自動化が必要とされているから
- 対策を輸出できる ⇒ 将来他国が人口減少・高齢化で苦しむから
- 子供への教育投資がしやすい ⇒ 子供の数が少ないから
確かに「打ち壊し運動が起きない」なんかは産業分野にも寄ると思いますが、その通りで、例えば、介護や外食産業なんかは人手不足で苦しんでいるので、積極的に自動化を取り入れたい産業なのではないかと思いました
愛は感情、絆はステート(状態)
この記述が「日本再興戦略」と何の関係あるのか、と一瞬思ってしまいますが、こういう視点を交えて考察を示すのが本書の特徴でもあります
本記述は、日本の向き/不向きを考える上での記述です〆
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