映画「舟を編む」を観る

辞書って誰がどうやって作っているのだろう…

そんな疑問に答えてくれる映画「舟を編む」を観ました

主人公は松田龍平演じる出版社で働く会社員

コミュニケーションに難ありで活躍できていないところを辞書編集部に引き抜かれます

その後はひたすら辞書作り

途中、ヒロイン・宮崎あおいとの謎の色恋沙汰があって、唐突に付き合ったり、結婚したりしますが、基本は辞書作りに邁進です

映画の途中で「そして12年後…」となっていきなり時間が進むのですが、それでもまだ辞書を作りが終わらないから凄まじい

「右」の語釈はどうしましょう?

  • 「西を向いたときの北の方角」
  • 「10の零の側」
  • 「時計を目の前にしたときの13時から17時の側」

等々、禅問答のような作業が繰り返されます

「恋」の語釈は君に任せた!とセンスを問われる作業もあります

主人公・松田龍平の回答は以下

  • 「ある人を好きになってしまい、寝ても覚めてもその人が頭から離れず、他のことが手につかなくなり、身悶えしたくなるような心の状態。 / 成就すれば、天にものぼる気持ちになる。」

センスがありますね

ちなみに、ロングマン現代英英辞典で”Love”を調べてみると以下でした

  • 「性的魅力を伴った強い愛情」

とてもシンプルで分かり易いです

反面、浅薄で物足りない感じもありますが、どちらが正解ということはないでしょう

言語に個性あり、辞書にも個性ありで面白いです

映画は色々脚色が入るし、現実の辞書作りはどのくらい時間がかかるのだろう?と思い、調べてみると、「日本国語大辞典」は50万後収録で作るのに40年以上の歳月を費やしたようです

本当に「言語の海を渡る舟」を編むような作業のようです

自分なら途中で溺死しそうですが〆

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