「万博離婚」ってなに?
「万博離婚」。そんな言葉を聞いたら冗談だろうと思うかもしれません。
もちろん私が離婚する予定はありません。……ありませんが、最近のパートナーを見ていると、「これは本当にあり得るかも」と思ってしまうのです。
万博は人を狂わせる。これは本当です。
2025年の大阪・関西万博も例外ではなく、ラストデーの 10月13日 に向けて、パートナーの熱量は日に日に加速しています。
家族としては笑って見過ごしていてよいのか…複雑な毎日です。
万博ガチ勢の日常と狂気
パートナーの生活は完全に「万博ファースト」にシフトしました。
通期パス(大人3万円)を買ったのに、それだけでは満足せず「通期パスは予約数が限られているから」と一日券(7,500円)をためらいもなく追加購入。しかも何枚も。
スマホは常に予約画面。
「次の枠空いた!」「キャンセル出た!」と画面にかじりついています。
挙げ句の果てに仕事中に電話がかかってきて、
「ねえ!〇〇パビリオン予約取れた!」と大興奮。
私は会議中に「いや、勝手にやってくれ……」とため息をつくしかありません。
現場での狂気
会場に行けば、パートナーの行動力はさらにエスカレートします。
大阪メトロが乗り付ける東ゲートは混むので使いません。パーク&ライドの「西ゲートが狙い目」だそうですが、そもそももう混雑でパーク&ライドの予約も取れないので、迷わずタクシーで直行。
「1秒でも早く入場する」ためならお金に糸目をつけません。
中に入れば財布の紐は完全に蒸発。
限定グッズ、万博グルメ、推しパビリオン。
すべてに全力投球。
私は横で子どもと「今日の晩ごはんどうしよう」と考えているのに、パートナーは「次のねらい目はどこ!?」と血相を変えて暴走します。
家庭への影響
当然、家庭にはひずみが出ます。
洗濯物は山積み、冷蔵庫は空っぽ。
子どもが「ごはんは?」と聞けば、「ママは万博だから適当にして」。
結局、私が鍋を振るう日々。
家計も大打撃。
通期パスに追加チケット、タクシー代、グッズ爆買い。
残高が笑えないくらいに減り続けます。
パートナーの「今日のパビリオン神がかってた!」の満面の笑みも、私の心には不幸の兆しに見えます。
このままでは家族が崩壊する。
だから私は冗談半分で、こう呼んでいます。
──万博離婚。
万博ロスと次なる不安
さらに恐ろしいのは、万博が終わった後です。
半年間、生活の中心だったものが突然なくなるわけですから。
「明日から何を楽しみに生きればいいの?」なんて言い出す未来が目に浮かびます。
俗に言う「万博ロス」。燃え尽きてうつ状態にならないか、本気で心配です。
そして次にパートナーが狙いを定めるのは──**IR(統合型リゾート)**かもしれません。
万博は半年限定でしたが、IRは終わりがない。
「万博離婚」どころか「IR破産」なんて言葉が現実になるのでは、と背筋が寒くなります。
「万博離婚」は笑い話で済むか?
こうしてパートナーを観察しているだけで、万博が人を狂わせる力を思い知らされます。
夢と希望の祭典。けれどその裏で、家庭崩壊や家計破綻のリスクが潜んでいるのも事実です。
「万博離婚」という言葉は冗談のようでいて、リアルな話かもしれません。(誰か当事者いますか?)
最後に一言。
──万博を楽しむのは大いに結構。でもその狂気はやめてくれ。。。
〆
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