本記事では、証券口座を「特定口座(源泉徴収あり)」にした場合は、利益が20万円以下でも自動で所得税が徴税されます、という話をします
個人的に調べた内容のまとめなので、もし誤り等があればコメントでご指摘をお願いします
損する人の条件
まずは結論からです
以下に該当する人は、「特定口座(源泉徴収あり)」にすると本来払わなくてよい所得税を自動で納税することになり損をします
- 「確定申告なし」+「証券口座の利益が20万円以下」の人(つまり、主にサラリーマン)
「ちょっと試しに証券口座を開いてみた」くらいの証券ビギナーの場合、たいてい利益は20万円以下になると思うので、多くの人が上記に該当して「え?私のことじゃん!」と思うかもしれません
なお、「利益20万円以下」に付随する細かな条件は国税庁のHPを参照ください
国税庁HPの記述は決してわかりやすくはないですが、要するに、「サラリーマンで給与以外の収入が20万円以下ならその分の確定申告をわざわざしなくてよい(=所得税払わなくてよい)」と読みました
「確定申告あり」の場合は非該当?
サラリーマンで「確定申告なし」の人は上記の話で以上で証券口座を「特定口座(源泉徴収なし)」に変更すれば終了です
お疲れさまでした^^
しかし、サラリーマンであってもふるさと納税や医療費控除で確定申告をしている人も多いのではないでしょうか
確定申告をすると当然「配当」という欄があるわけで、常識的に考えて20万円以下でも事実を書かないといけないのでは?と思いますよね
一方で「20万円以下なら申告しなくてよい」と国税庁HPに書いてあるし…と天使と悪魔のせめぎあいが始まります
結論としては、「確定申告あり」の場合は、利益20万円以下でも所得税を払うのが正解のようです
法的根拠は見つけられなかったのですが、税理士YouTuber大河内薫さんが以下のように語られていました
要は、20万円以下は確定申告不要というのは、事務処理が面倒なのでそのためだけにわざわざ確定申告しなくてよい、でも別の理由で確定申告するんだったらついでにちゃんと申告してよね、ということらしいです
うーん、なんか人によって対応に差が出そうで、いまいちな仕組みですね
思ったこと
まず、「特定口座(源泉徴収あり)」を選択した場合は、利益20万円以下の場合は所得税は徴税しないシステムにすればよいのではないかと思いました
なぜそうしないのか?
それは、利益20万円以下の無知な証券ビギナーから所得税を徴収するためにわざとそうしているのではないか?と勘ぐってしまいたくなります
しかし一方で「事務処理の削減」という本来の理由に立ち返ると、自動で徴収できるのであれば手間もかからないので利益の大きさにかかわらず徴税するという考え方もわかります
結局問題は、利益20万円以下でも所得税を払う人と払わない人がいるという不平等感でしょう
マイナンバーが普及したらこの辺も徐々に改善されていくと期待したいです
あと、「特定口座(源泉徴収あり)」にすれば確定申告不要ですよ!というPRも、納税に対する意識低下を助長しているようで好きになれません
サラリーマンでも確定申告した方が良いと思います
でないと、納税している実感がわかないし、国の仕組みの理解が深まらないので〆
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