映画「レ・ミゼラブル」を観る

映画「レ・ミゼラブル」を観ました

今回視聴したのは2012年に制作されたヒュー・ジャックマン主演の「レ・ミゼラブル」です

映画の感想

一言で云うとどんな映画か(その1)

事前知識ゼロで映画を観たのですが、なんとびっくり、全編2時間30分にわたり歌を歌いまくる映画でした

セリフがすべて歌です

「いや、流石にそこは普通に喋ったほうが手っ取り早いでしょ」という部分も徹底して歌い続けます

ミュージカル映画というジャンルらしいですが、事前に知っておかないと面食らってしまいます

慣れれば歌のほうがかえって感動する場面もあることに気づきますが、さらっと流して欲しいところもいちいち歌い始めるのに若干辟易する気持ちもわからなくはないと思いました

一言で云うとどんな映画か(その2)

主人公のヒュー・ジャックマンが演じるジャン・バルジャンがとにかく屈強すぎる映画です

物語は1815年[1]ナポレオンの百日天下が終わってセントヘレナ島に流された頃。要するに、フランス国内は安定しておらず物騒な時勢の頃。のフランス、ジャン・バルジャンが46歳のところから始まります

この時点でジャン・バルジャンは既に19年間、刑務所で強制労働を強いられています

その罪状はなんと「パンを盗んだ」から

パンを盗んだ罪で19年も強制労働させられたら普通頭がおかしくなってしまいそうですが、そんな境遇でもジャン・バルジャンはめげずに、船のマストを担ぎ上げるなど怪力ぶりを発揮します

その後、ジャン・バルジャンは仮釈放され、キリスト教に目覚め、逆境にめげずに市長になり、仮釈放の身から逃亡した罪で警官に執拗に追われ、養女を引き取り、養女の彼氏を六月暴動の戦火の中から救出し(このときジャン・バルジャン63歳)、ととにかく屈強な男振りを発揮し続けます

ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)の男前ぶりを存分に楽しめる映画です

一言で云うとどんな映画か(その3)

人間への憎しみに満ちたジャン・バルジャンが、愛を知り、愛に生きる映画です

仮釈放された際に訪れた教会で、司教の慈悲に触れ、ジャン・バルジャンは人間愛に目覚めます

そのジャン・バルジャンの生き方自体がレ・ミゼラブルの大きなテーマだと思われます

なお、レ・ミゼラブル(原題:Les Misérables)は、「悲惨な人々」という意味です

一体誰を指して、「悲惨な人々」と云っているのか?

このテーマを投げかけることも、この文学の重要な目的なのでしょう

ここではとりあえず「悲惨な人々」=「人間愛に目覚めていない人々」くらいの解釈をしておきたいと思います〆

References

References
1 ナポレオンの百日天下が終わってセントヘレナ島に流された頃。要するに、フランス国内は安定しておらず物騒な時勢の頃。

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