DaiGo「人を操る禁断の文章術」を読む

DaiGo氏著の「人を操る禁断の文章術」を読みました

かの有名なメンタリストのDaiGo氏が著した本で、「人に行動させること」を目的に据えた文書の書き方の指南書です

ビジネスメールから企画書・提案書の作成までいろいろな場面で使える技術がわかりやすく解説されています

本書の感想

本書のメインディッシュは「人を操る3つの原則」「人を動かす7つのトリガー」「文書を書く5つのテクニック」です

ざっくりとポイントを以下に整理してみたいと思います

なお、本書では各テクニックについて文書例を交えてわかりやすく解説されているので、具体的な文書を知りたい方は実際に本書を手に取ってみてください

絶世の美女は想像の中にしかいない

本書は「絶世の美女」についての話から始まり「文章の書き方に何か関係あるの?」となりますが、要は文章を書く際は相手の想像力を刺激することを意識しましょうということを指摘しています

眉毛がこうで、瞳がこうで、鼻筋がこうで、口元がこうで…と細かく描写していけば美女像は具体的になっていきます

しかし、同時に誰もが絶賛する美女というよりは、特定の個人の好みに適った美女になっていきます

つまり、美女を想像させたいのであれば、「目の前に瞳が大きく、口元が涼しげな女性が立っています」と書くよりは、「目の前に美女が立っています」とシンプルに書いたほうが、相手の想像力を利用できますよという話です

人を操る3つの原則

まずは「人を操る3つの原則」からです

①あれこれ書かない

以下の2点を常に念頭に置き、”One Message, One Outcome”の精神で文章を書きましょう

  • 相手にどんな行動をして欲しいか?
  • あえて情報量を少なくし、読み手の想像力を利用する

決して「自分が何を伝えたいか?」で文章を書いてはいけません

②きれいに書かない

美文である必要はありません

相手の感情を刺激する文章がベストです

人は感情によって行動したあと、論理でその行動を正当化する生き物です

➂自分で書かない

自分の脳みそだけで文章を書かないようにしましょう

相手の心に寄り添うことが大切です

具体的には、相手の性格、興味、悩み、家族構成、仕事などの要素を観察して文章に反映させましょう

人を動かす7つのトリガー

続いて「人を動かす7つのトリガー」です

①興味

事前に相手の情報を仕入れておきましょう(ホットリーディング)

②本音と建前

相手の本音を推測し、建前を取り払って認めてあげましょう

➂悩み

HARM×年代で相手の悩みが推測できます

HARMとは、Health(健康、美容、容姿), Ambition(将来、夢、キャリア), Relation(人間関係、恋愛、結婚), Money(お金)の頭文字で、大抵の悩みはこの4カテゴリーに含まれます

例えば、文章の読み手が30代であれば相手の悩みは以下に当てはまる可能性が高いです

  • H:出産、体力の衰え、薄毛、肥満
  • A:出世、給料
  • R:結婚、子供
  • M:マイホーム

④損得

人間は損失の痛み>利益の喜びに感じる生き物です

つまり「得しますよ!」よりも「損しますよ!」のほうが心に響きます

⑤みんな一緒

読み手が一緒にいたい、帰属したいと思っているカテゴリーを推測しましょう

⑥認められたい

「初めてです!」「変わりました!」で相手の承認欲求をくすぐりましょう

⑦あなただけの

特別感、希少性を強調しましょう

文書を書く5つのテクニック

最後は「文書を書く5つのテクニック」です

①書き出しはポジティブに

書き出しに迷ったら体験したことをポジティブに書きましょう

②何度も繰り返す

同じ内容を表現を変えて繰り返すのは効果的です

表現を変えずに繰り返すのは逆効果なのでやってはいけません

➂話しかけるように書く

会話文を書いてから、その文章の流れを会話文ではない通常の文章に落とし込むとわかりやすい文章になります

④上げて、下げて、また上げる

良い情報→悪い情報→良い情報で読み手に感情の起伏を与えましょう

⑤追伸を付ける

人間はまだ続きがあることのほうが記憶に残る生き物です

完了した話は忘れてしまいます

本文を前置きにして追伸に確信を書く方法もあります

また、以下のような追伸の使い方も効果的です

  • 本文:情報の伝達
  • 追伸:感情の交流

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