司馬遼太郎「覇王の家」を読む

司馬遼太郎「覇王の家」を読みました

徳川家康の生涯を描く小説で、司馬氏40代後半(1970年)の作品です

関ヶ原の戦いと大坂の役(大坂冬の陣、夏の陣)のエピソードについては、司馬氏の別の小説「関ヶ原」「城塞」で描かれるため、本書ではスキップされます

なお、「覇王の家」と「城塞」は当時同時連載だったようです

本書の感想

徳川家康のキャラ設定

司馬氏の小説で描かれる徳川家康は、小説によってキャラ設定が異なる印象を持ちます

以下に作品毎の徳川家康の印象を示します

No.作品名徳川家康の印象
1国盗り物語律儀で義理堅い武将
2新史太閤記No.1に同じ
3関ヶ原悪辣なたぬき野郎
4覇王の家我慢強い人(たまにキレる)
5城塞No.3に同じ

今回の小説の家康のキャラ設定は、一言で云うと、キャラが立っていないです

捉えどころのない、説明に苦労する感じです

普通の人のようでもあり、良い人のようでもあり、悪知恵が働く人のようでもあります

あまり特筆すべき性格の特徴のようなものがありません

ただなんとなく、描かれ方に主人公としての爽快さがありません

司馬史観では、家康は日本の閉鎖性の生みの親とみなされているところがあり、あまり好意的に描かれていないのかもしれません

戦国三大武将のキャラ設定

司馬氏の小説で描かれる戦国時代の三大武将の印象は以下のような感じです

No.名前キャラ設定の印象
1織田信長魔王(無駄に人を殺しすぎ)
2豊臣秀吉陽気な働き者(人殺し嫌い、計算高い)
3徳川家康秀吉が死んだ途端に悪辣なたぬき野郎と化す

最近、司馬氏の小説を固め読みしていますが、どうしても司馬史観のキャラ設定に引きづられて、信長・家康が嫌いになり、秀吉が好きになる傾向が出てきてしまいます

他の小説家の歴史小説も読んでバイアス補正をしたほうが良いと感じる今日このごろです〆

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