「モンテッソーリ・メソッドってよく聞くけど、どんな教育法だろう?」ということで、堀田はるな氏の著書「子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド」を読みました
モンテッソーリ・メソッドの歴史や概要、メリットなどが一通りわかる本でした
本書の感想
モンテッソーリ・メソッドの歴史
モンテッソーリ・メソッドは、1870年イタリア生まれの医師マリア・モンテッソーリが指先を刺激する玩具が知的障碍者の知能指数を伸ばすという事実を発見したところから始まるようです
マリア・モンテッソーリの生まれた当時は、「女性が医師になるなんて!」という時代だったらしく、勉強をしたり医師になったりするのに、苦労が絶えなかったようですが、単純に「偉大な女性がいたもんだ」と思いました
どんな子供になる?
モンテッソーリ・メソッドを取り入れるとどんな子供になるのでしょうか
以下のように述べられています
- 多様性を受け入れる
- 柔軟な発想ができる
- 問題解決能力が育つ
- 穏やかで優しい
なんかどんな教育法でも目指す目標な気もするので、突飛な目標を掲げるような癖のある教育法ではないようです
モンテッソーリ・メソッドの特徴
基本的な考え方は「ひとつの教育法を全員に当てはめるのではなく、子供によってやり方を変える」です
その他の特徴としては以下があります
- 子供の自主性を最大限にサポートする(大人は環境を整えることに注力する)
- 生き方の基礎となる体験を提供する(Fail Firstで失敗を恐れない)
- 成長の段階に合わせた関わり方をする(例:言語の習得時期など)
そして、これらの特徴を実現するための施策として、縦割りクラスという異年齢でクラス分けしない方法を採用します
縦割りクラスのメリットは以下です
- 年下の友達をサポートする(相手の年齢に合わせた思いやりを育む)
- 活動の見通しが立つ(年長児を見て目標を設定できる)
- 教えることで深く理解する
- 得意な分野は年齢に関係なく先に進める
- 人と同じで安心という感性は存在しない
また、その他の施策としてはモンテッソーリ教具と呼ばれる玩具もあります
教育の時期
何となく小学校低学年くらいまでの教育法かな、という印象があったのですが、モンテッソーリ・メソッドでは人間の成長を4つの時期にわけてとらえているようです
- 第1期:変容期(0~2歳の乳児期、3~6歳の幼児期)
- 第2期:一定成長期(6~12歳、思春期直前まで)
- 第3期:変容期(12~15歳の思春期、15~18歳の青年期)
- 第4期:18~24歳(完成に到達しつつある人格者)
徹底するなら実は24歳まで教育は続くようです
モンテッソーリ園のチェックポイント
巷には宣伝のためだけに「モンテッソーリ」の名前を掲げている子供園もあるようです
本当のモンテッソーリ園を見抜くためのチェックポイントが紹介されていました
- 連続した2時間以上の自由時間が確保されているか
- ディプロマ(免許状)を持った教師が配置されているか
「連続2時間以上の自由時間」ってなかなか実現が難しい気がしますが、本書では最低でも2時間ほしいと書かれていました〆
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