五百田達成「超雑談力 人づきあいがラクになる」を読む

「上司とエレベーターで2人きりになった…どうしよう」

「取引先とタクシーを同乗しなければいけない…どうしよう」

個人的にはエレベーターに乗ったときは黙って階数表示を見上げるのがマナー、タクシーに乗ったときは黙って窓の外を眺めるのがマナー、だと思っていますが、そうも云っていられないときってありますよね

そんなわけで五百田達成氏の著書超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築けるを読みました

雑談力って結局は頭の回転の速さな気がしていますが、そう云ってしまうと元も子もないので、少しでも本書を読んで勉強したいと思います

本書の感想

雑談は普通の会話ではない

会話の種類には3つあるそうです

  1. 友達との気を使わない会話
  2. 仕事の場面等で情報を伝える会話
  3. 良く知らない人と適当に話す会話

本書では1番と2番を普通の会話、3番を雑談と呼んでいます

個人的には、1番も3番も「適当に話す」という意味では共通な気がしていますが、3番は相手のことを良く知らないために「気を遣う」という制約が発生し、これが重荷になるのだと思いました

雑談の目的

雑談の目的は、人間関係の構築、すわなち会話を通じてお互いの警戒心を解き、円滑な関係にシフトすることです

この目的を達成するために気を付けるべきポイントは以下です

  • 大切なのは会話する内容ではなく、会話のラリー数
  • 「情報」ではなく「気持ち」を話す

あんまり「意味のある話をしよう」とか「有益な話をしよう」と気負わなくて大丈夫なようです

また、「気持ちを話す」については、体験したこと+感じた気持ちをセットにして話すと良いようです

以下のような感じでしょうか

  • 今日はとっても寒くて自転車に乗るのが億劫でした
  • 鍋が食べたくなって買い物に出かけたら、白菜が高くて泣く泣く諦めました
  • 芸能人同士の結婚のニュースを見ると、なぜかテンショが上がります

…思いつくまま書きましたが、こんなので上手くいくのでしょうか(少々疑問)

その他の技術

その他いくつか気になった技術をご紹介します

真面目に答える必要はない

雑談なので、答えにくい質問には適当に答えて良いとのこと

例えば、「趣味は何ですか?」ときかれたら、「(趣味と云えるほどのことがない)」と困らずに、先週末にやったことくらいを答えておけばOKとのことです

  • 先週末はNetflixを1日中見てしまいましたね。ただ怠惰に生活しただけですが、趣味は映画鑑賞と云っておきます(笑)

こんな感じでしょうか

食べ物の話はGOOD

食べ物の好き嫌いの話は、誰も傷つかない+人柄が出やすい話題なのでGoodだそうです

  • この前友人からお土産でナンプラーを頂いたんですけど、実はナンプラー苦手なんですよね。〇〇さんはいかがですか?

みたいな感じでしょうか

ビジネス雑談は先生と生徒の関係が楽

ビジネスの現場では気を遣う場面が多いですが、基本的には「相手からものを教わる」スタンスで正解のようです

相手を先生にして、自分は生徒になってしまう

確かに比較的楽なポジションな気がしますが、逆に自分が先生に仕立て上げられた場合を考えると、「あれ?たいして気の利いたことが云えない…」となってまごまごしそうな気もします〆

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