中村圭志「教養として学んで起きたい5大宗教」を読む

「あなたの宗教は何ですか?」

面と向かって聞かれると困ってしまう、そんな日本人は多いことでしょう

自分は無宗教、あるいはちゃんぽん宗教でも他の宗教の基礎知識くらいは知っておきたい

そんなわけで、中村圭志氏の著書「教養として学んで起きたい5大宗教」を読みました

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教について、そのエッセンスだけをわかりやすく説明してくれる本でした

宗教の説明にありがちな「なに云っているかわからない部分」は基本的に割愛してくれているので、宗教の基礎知識がない人でもとても読みやすいです

本書の感想

宗教ってそもそも何?

宗教の定義は云うなれば「非科学的な存在を前提とする文化の様式」です

もっと簡単に云うと「霊や神を語る文化」です

その種類としては以下の4つに分類されます

  • アニミズム:動物や自然物、先祖などの霊を信じる
  • 多神教:様々な機能を帯びた神々を信じる
  • 一神教:唯一の神を信じる
  • 悟りの宗教:この世の理法を悟ることを目指す

この4つを眺めてみると、「一神教以外は日本やん!」と思えてきます

お墓参り(アニミズム)するし、七福神(多神教)が好きだし、座禅組んだり滝に打たれたり(悟りの宗教)します

そういう意味では、一神教を信じる人たちとは、日本人は感覚のずれが大きいのかなと思いました

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ユダヤ教

ユダヤ教を信じる人たちの自己イメージは「ブラック労働から逃れた集団」だそうです

理由は昔、エジプトでピラミッドを作らされる労働から、モーセに連れられて逃げ出したからです

なるほど、とてもわかりやすい説明です

モーセの十戒の中には「安息日を守れ」が入っていますが、これもブラック労働に対する当てつけだったのでしょう

また、ユダヤ教の特徴として「律法を通じて神を奉ずること」があります

なので「決まりを守ること」にすごい執着があります

口先だけで「信じている」と云うのは通用しないみたいです

キリスト教

キリスト教は、ユダヤ教をアップデートした感じです

ユダヤ教は「民族の救済」に重きを置かれていますが、キリスト教はもっと懐深く「困っている人の救済」と守備範囲を広げています

簡単に云えば「信じる者は救われる」でしょうか

シンプルな教えなので、世界にも広まったのでしょう

三位一体って何?

三位一体って聞くといつも「???」となってしまいます

  • 父なる神:ユダヤ教伝来の創造新ヤハウェ
  • 子なる神:イエス・キリスト
  • 聖霊なる神:信者に働く霊

上記の3つはひとつです、ということですがやっぱり「???」ですよね

この話のポイントは、キリスト教は一神教なので、神が3つもいると説明がつかず、3つでひとつと云っている、ということらしいです

要するに、一神教を名乗るための方便なんですね

イスラム教

イスラム教は、キリスト教のアップデート版です

ユダヤ教は旧約聖書、キリスト教は新約聖書、イスラム教はコーランが聖典というイメージがあって、イスラム教だけカタカナの聖典なのでちょっと毛色が違う感じがしますが、全部地続きです

コーランは、この3つの聖典の中では最も新しいので、とても短くまとめられているそうです

ヒンドゥー教

輪廻転生から解脱することを目指す宗教

仏教と同じ考えですが、ヒンドゥー教のほうが土俗的です

特徴としては、梵我一如(ぼんがいちにょ)という考え方があります

梵我一如とは、人間の本質であるアートマン(我)は、宇宙の本質であるブラフマン(梵)と一致する、ということです

完全に「???」ですが、要は、悟ってしまえば人間も神みたいなもの、ということらしいです

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仏教

輪廻転生 VS 解脱パート2です

仏教は、ヒンドゥー教に比べて理論的であったため、他国への輸出が容易であり、アジア圏を中心に広まったそうです

基本的に修行の宗教であり、「無」を目指したり、「空」を目指したり、「中道」を目指したりします

ちなみに、中道とは、快楽でもない、苦行でもない、冷静な観察の道を目指すことらしいです

宗教は争いの種か?

「宗教なんかがあるから戦争が絶えないんだ!」というような意見を聞くことがありますが、本書では以下のようなことも述べられています

  • 政治的・経済的な利害の問題に直面した時に、集団のアイデンティティとして宗教が持ち出される

個人的にも、争いの根本原因って結局経済だと思っています

昔のツイートを引用しておきます

宗教は文化なので、否定されるべきものではないのかなというのが今回の私見です〆

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