現在、慶應義塾女子高校に通う芦田愛菜さん
3年生になるやいなや、なぜか「医学部進学か?」と騒がれてしまう彼女ですが、それも彼女の幼少からの知的なイメージゆえでしょう
さて、そんな彼女の将来を有望視する記事をきっかけにして芦田愛菜さんの著書「まなの本棚」を読んでみました
本書は2019年刊行なので、芦田愛菜さんが中学生の頃に書いた本となります
芦田愛菜さんがお気に入りの本を怒涛のごとく100冊以上紹介する内容です
噂に違わぬ読書家っぷりです
「お気に入りの本を100冊紹介してください」
なんて言われたら
「(そもそも今までの人生において俺は100冊も本を読んできたのか?)」
と自問したくなるのは、けいやだけではないはずです
本書の感想
愛菜ちゃんは普通の女の子
本書の一番の感想は、良い意味で「愛菜ちゃんは普通の女の子」というものでした
知的だとか利発だとかいう印象の強い彼女ですから、本の紹介の仕方も、
「そもそも文学とは、我々に内在する物語を掘り起こす作業であり、その物語は人類の原始体験により共有が保証されているため国籍等な関係がなく…」
みたいな語り口だったらどうしようと内心ドキドキしていました
しかし、実際は
「この小説のこの登場人物、かっこよくて好き」
みたいな感じで、普通に等身大の中学生らしい感想でほっとしました
世間のイメージに流されると「彼女は天才」とか「彼女は人生2回目」とか思ってしまいがちですが、本書を通じて知る彼女は中学生らしい感性をもった秀才といった印象です
愛菜ちゃんのことを少し身近に感じると同時に、世間のイメージをプレッシャーに感じることなく、これからも自分らしく生活していってほしいとも思いました
愛菜ちゃんは辻村深月先生が好き
本書には芦田愛菜さんと山中伸弥(やまなかしんや)教授、辻村深月(つじむらみづき)先生との対談がそれぞれ収録されています
山中伸弥教授はIPS細胞・ノーベル賞で有名ですが、辻村深月先生はけいやは恥ずかしながらどなたか存じ上げていませんでした
辻村深月先生はミステリーや推理を得意とする小説家で、芦田愛菜さんは彼女を神様と形容するほど大好きなようです
そんな二人の対談で印象に残った辻村先生の発言をひとつ紹介します
いいこと言うなぁ、辻村先生、と思いました
よく「本を読むことで他人の人生を疑似体験できる」という発言を聞くことがあるのですが(本書で芦田愛菜さんも言っていましたが…)、けいやとしてはあまりこの表現はしっくりこないんですよね
「疑似体験」って言いすぎじゃないかと思ってしまうのです
それに比べて「目の前の世界だけがすべてじゃない」という表現はとてもしっくりきました
是非けいやも辻村先生の本を読んでみたいと思いました
芦田愛菜さんのおすすめ本リスト
さて本書で紹介されている芦田愛菜さんおすすめの本を書き出してみましょうか
これを全部読めばあなたも芦田愛菜さんに近づけるかも?
- おしいれのぼうけん(ふるた たるひ/たばた せいいち)
- 不思議の国のアリス(ルイス・キャロル)
- 都会のトム&ソーヤ(はやみね かおる)
- ツナグ(辻村深月)
- 言えないコトバ(益田ミリ)
- 高瀬舟(森鴎外)
- もこ もこもこ(谷川俊太郎)
- ぐりとぐら(中川李枝子/大村百合子)
- 天と地の方程式(五十嵐大介 /富安陽子)
- 若おかみは小学生!(令丈ヒロ子)
- 魔女の宅急便(角野栄子)
- 怪盗クイーン(はやみね かおる)
- 怪人二十面相(江戸川乱歩)
- 「落語絵本」シリーズ
- 「ストーリーで楽しむ日本の古典」シリーズ
- 「小学館版 学習まんが人物館」シリーズ
- 赤毛のアン(ルーシー・モード・モンゴメリ)
- あしながおじさん(ジーン・ウェブスター)
- 「ハリー・ポッター」シリーズ(ジョアン・ローリング)
- 「学習まんが ドラえもん からだ」シリーズ
- 花火の図鑑
- 小学館の図鑑NEO「星と星座」「宇宙」「岩石・鉱物・化石」
- ボッコちゃん(星新一)
- 声の網(星新一)
- 平安女子の楽しい!生活(川村裕子)
- 空色勾玉(荻原規子)
- 白狐魔記(斉藤洋)
- 夜のピクニック(恩田陸)
- バッテリー(あさの あつこ)
- よろこびの歌(宮下奈都)
- 風が強く吹いている(三浦しをん)
- リズム(森絵都)
- DIVE!!(森絵都)
- 「反撃」~いつかふたりで(草野たき)
- ふたり(赤川次郎)
- 一人っ子同盟(重松清)
- 西の魔女が死んだ(梨木香歩)
- 本を読む女(林真理子)
- 舟を編む(三浦しをん)
- ふしぎ日本語ゼミナール(金田一秀穂)
- きよしこ(重松清)
- ぼくのメジャースプーン(辻村深月)
- かがみの狐城(辻村深月)
- 「シャーロック・ホームズ」シリーズ(アーサー・コナン・ドイル)
- 古事記
- 日本書紀
- 風土記
- 源氏物語(紫式部)
- 曾根崎心中(近松門左衛門)
- 雨月物語(上田秋成)
- 南総里見八犬伝(曲亭馬琴)
- 東海道中膝栗毛(十返舎一九)
- 福翁自伝(福澤諭吉)
- 舞姫(森鴎外)
- 吾輩は猫である(夏目漱石)
- 坊ちゃん(夏目漱石)
- こころ(夏目漱石)
- 小僧の神様(志賀直哉)
- たけくらべ(樋口一葉)
- 友情(武者小路実篤)
- 伊豆の踊子(川端康成)
- 雪国(川端康成)
- 細雪(谷崎潤一郎)
- 智恵子抄(高村光太郎)
- 一握の砂(石川啄木)
- 雨ニモマケズ(宮沢賢治)
- 高野聖(泉鏡花)
- 破戒(島崎藤村)
- 夜明け前(島崎藤村)
- 蜘蛛の糸(芥川龍之介)
- ガラスのうさぎ(高木敏子)
- 永遠の0(百田尚樹)
- 賢者の贈り物(オー・ヘンリー)
- 変身(フランツ・カフカ)
- レ・ミゼラブル(ヴィクトル・ユゴー)
- 海辺のカフカ(村上春樹)
- 探偵ガリレオ(東野圭吾)
- 「三毛猫ホームズの推理」シリーズ(赤川次郎)
- あかんべえ(宮部みゆき)
- 図書館戦争(有川浩)
- 世界の中心で、愛をさけぶ(片山恭一)
- ハケンアニメ!(辻村深月)
- 風と共に去りぬ(マーガレット・ミッチェル)
- 若草物語(ルイーザ・メイ・オルコット)
- スロウハイツの神様(辻村深月)
あれ?書き出してみたら85冊しかなかったですね
まぁ、シリーズ物も含めたら100冊以上になるということで〆
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